・第三の移行アプローチ「BLUEFIELD™」によるマイグレーション
・旧システムの廃止や増大するデータの退避で運用コストを削減
・S/4HANA+外部+過去の3データを活用しDX基盤を強化
次世代データマネジメントソフトウェアプラットフォームへと進化した
CrystalBridgeで効率的なマイグレーション+運用コスト削減+DX基盤強化を実現する
データマネジメントソフトウェアプラットフォームへと進化したCrystalBridge
SNPが展開しているデータトランスフォーメーションソフトウェア「CrystalBridge」が、次世代データマネジメントソフトウェアプラットフォームへと進化しました。
CrystalBridgeの中心となるのは従来通り、第3のアプローチである「BLUEFIELD™アプローチ」を用いたマイグレーション。このCrystalBridgeへさまざまな機能を追加し、データマネジメントプラットフォームとして、強化されました。
新たに加わる「Outboard」は3つの機能を持ち、運用コスト削減や強力なデータ分析機能を提供します。今回は新たなCrystalBridgeが、S/4HANAにどのような付加価値を提供できるのか、紹介いたします。
単なるアップグレードツールではない第3のアプローチで行うCrystalBridge
まずCrystalBridgeの中心となる、S/4HANAへの移行機能です。これは単なるアップグレードツールではありません。SNPが25年に渡り、データトランスフォーメーションを行ってきたノウハウを活かし、第3のアプローチである「選択的データ移行“BLUEFIELD™”」で実現します。
移行はデータが多いほどプロジェクトが長くなります。これは検証作業や、データ変換などを行うためです。またデータが多ければ作業時間も長くなり、移行時のダウンタイムも長期化します。さらにインフラコストにも影響があります。大量のデータには多くのストレージが必要ですが、S/4HANAはインメモリで動作するため、多くの物理メモリが必要となるのです。これはインフラコストの増大に直結します。これらを解決するのが、必要なデータだけを移行する第3のアプローチ「選択的データ移行“BLUEFIELD™”」です。
まず既存システムを分析し、移行すべきデータと不要なデータを判別します。例えば税法上保管が必要なデータは、期間(7年/10年)が定められていますが、これ以前のデータは必要ありません。そのほか長期間取引のないデータや、全く使われていない古いデータなどもあるでしょう。こうしたデータや、アドオンなどの使用状況、ハードコーディングの有無、I/Fのカスタマイズ有無や外部連携などを洗い出します。
この結果、移行するデータは最小となり、使っていない外部連携やアドオンの削除も実現可能。さらに分析は1日から2日程度で終わるため、移行プロジェクトの短期間化にも繋がります。
BLUEFIELD™なら、短期間/低コストでの移行と、移行後のコスト削減にも寄与できるのです。
旧システム廃止ソリューションOutboard DataFridge
次に新旧システムの並行稼動問題を解決するDataFridgeです。当然ですがBLUEFIELD™で選択しなかった過去データなどは、旧システムにのみ存在します。したがって、こうしたデータの保管やアクセスのため、旧システムを残して置く必要があります。しかし新旧2つのシステムの稼働は、運用保守の煩雑化や、ライセンスコストの2重化に繋がります。
DataFridgeはこうした問題を解決できます。まずDataFridgeをS/4HANAにアドオン。旧システムのデータをDataFridge経由で安価なストレージに移行します。これだけで、S/4HANAからストレージに移行したデータ参照を実現できます。しかも検索も容易です。過去データの参照はDataFridge経由で行われ、SAPシステムの標準トランザクションコードで検索可能です。また、KPMG認定ソリューションで、高い信頼性も備えています。
日々増加するデータを自動でアーカイブするERP Archiving
S/4HANAの運用で悩みのタネとなるのが、日々増加するデータによる容量不足。これを解決するのがERP Archivingです。
通常データベースサイズは、その時点でのデータ容量に基づき、将来性を考慮して設計されます。しかしその増加率が想定以上に早く、容量不足を招くこともあります。例えば初期のデータベースサイズが2TBだった場合、5年後には7.6TBまで増える場合もあるのです。もちろん最初から容量に余裕を持たせることも考えられますが、先に述べたようにS/4HANAはインメモリで動作するため、容量の増加には高いインフラコストが必要。さらにバックアップ時の容量も増えるため、運用コストも増加します。
ERP Archivingなら自動でデータをアーカイブし、容量不足問題を解決できます。ERP Archivingは、古いデータを安価かつ大容量なストレージに移行します。移行は自動で行われるため、わざわざ実行する手間は必要ありません。アーカイブされたデータはOutboardを介すことで、SAPシステムの標準トランザクションコードで検索可能、さらにデータレイクでの分析も可能です。容量不足を解消すれば、システムパフォーマンスも向上するでしょう。
一方でこうしたデータの移動に対し、不安に感じられる企業も少なくないと考えます。しかしERP Archivingは、EYストラテジーとPwCによる監査を受けているので安心です。例えば個人情報などは一切移動しないなど、安全性を保持したデータ移行を実現しています。
分析能力を強化するSNP Glue CrystalBridgeの進化は続く
ERP Archivingで紹介したように、Outboardにより過去と最近のデータを合わせた分析ができます。さらにSNP Glueを使えば、S/4HANA以外のデータも含めた分析を実現可能です。
SNP Glueは、S/4HANA以外のデータをデータレイクに集約し、S/4HANAのデータとS/4HANA以外のデータ、そしてDataFridge/ERP Archivingのデータを結合した分析を実現します。またSNP Glue はBW/4HANAの利用など各種BIツールを利用したS/4HANAからリアルタイムレポートの作成も可能なため、企業の経営分析をより強力にサポートします。
このようにCrystalBridgeは、データトランスフォーメーションソフトウェアとしての役割から、次世代データマネジメントプラットフォームに進化しました。これによりS/4HANAをより強力なDX基盤として利用できると考えています。
なお、皆様により安心して導入いただけるよう、日本法人はデリバリースタッフを増員。開発面でもドイツから技術者が合流するなど、テクニカル面での信頼性もさらに向上させました。
短期間でS/4HANAへマイグレーションしたい、運用コストを削減したい、コストパフォーマンスを重視している、SAPを活用してより経営にデータ分析を活かしたいとお考えなら、ぜひSNPにお問い合わせください。