・高い信頼性・拡張性・サスティナビリティを併せ持つクラウド
・ライブマイグレーションでメンテナンスのダウンタイムゼロを実現
・S/4HANAとそれ以外のデータを集約し、全社員が企業戦略に役立つ分析を実施可能
S/4HANA時代のクラウド選定基準を満たしたGoogle Cloudで
運用負荷の低減とデータ活用基盤の構築を実現する
銀行や政府も採用する Google Cloud の高い信頼性
ミッションクリティカルが求められる、RISE with SAPなどのインフラとして、多くの企業に採用いただいているGoogle Cloud。選ばれている理由のひとつが、インフラとしての高い信頼性です。
例えば自社による安定運用を行うためにチップからサーバ、ラック等も含め、全て自前で設計したデータセンターでGoogle Cloudは運用しております。そのため信頼性と稼働時間を重視して設計したアプリケーションとネットワークにより、安定したサービスを提供できます。
またGoogle Cloudのネットワークは、高速かつ拡張も持ち合わせた非常に高いパフォーマンスを保証し、かつ完全なプライベートネットワークを備えたパブリッククラウドプロバイダです。
SAPインフラにおいて大きな問題となるダウンタイムも短時間、またはゼロにすることが可能です。例えばパッチ適用や更新プログラムを自動適用や、適用中もSAPサービスを停止することなく、利用し続けられるのです。
このような特徴を持つGoogle Cloudは、さまざまな業種と多くのお客様にご利用いただいています。そのお客様の中には決してシステム停止が許されない、銀行業のインフラとしても採用いただくなど、その信頼性を高く評価いただいています。さらに日本政府からも信頼性を認められ、政府情報システムのためのインフラ評価「ISMAP」に認定。日本政府の共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」にも採用されています。
効果の見える化も実現したサステナビリティへの取り組み
私たちは環境対策へも力を入れています。2007年にはすでにカーボンニュートラルを実現し、2017年からは 100%再生エネルギーでサーバを運用。
さらに現在は 2030年を目標に、本当の意味でのカーボンフリーを目指す取り組みも行っています。
こうしたサスティナビリティへの取り組みも、私たちの得意分野が活かされています。例えばGoogle CloudのAIや機械学習を活用した、グリーンエネルギーでのサービス提供です。太陽光や風力といった発電方法は、天候や時間に発電量が左右されます。したがって時間や場所、そして発電方法を適切に組み合わせる必要があるのです。私たちはAIや機械学習で最適な方法を選び、これを実現しています。
さらにお客様自身が、どの程度カーボン排出量を削減できているか、知っていただけるような工夫もしています。お客様ごとにどの程度削減できているか、お客様自身がいつでもコンソール上から確認できます。またGoogle Cloudのご利用を検討されているお客様に向けて、 Google Cloudへサーバを移行した場合どれくらいカーボン排出量が削減できるかを担当エンジニアが具体的な数字でご説明することも可能です。このような数字の見える化により、お客様とGoogle Cloudが一丸となって、よりサステナビリティ実現に取り組めると考えています。
SAP と Google Cloud が進める戦略的協業と RISE with SAP
Google Cloudの信頼性や取り組みは SAP社にも評価いただき、戦略的協業へと発展しています。例えば 2020年6月、SAP社専用のクラウド環境としてGoogle CloudがSAP本社のあるドイツで稼働を開始しました。2万人以上の開発者が利用し、数千大規模の仮想マシンが稼働する大規模なものです。今後もSAP社では S/4HANAなどといった、主製品の開発をGoogle Cloud上で進めて頂いております。
そして2021年に提供が始まったRISE with SAPです。 Google Cloudは SAP HANA Enterprise Cloud(HEC)と同様、選択できるクラウドのひとつに選ばれました。
RISE with SAPにおける戦略的協業は、 両者の強みを活かしたサービスの提供です。 SAPは業務プロセスの管理と可視化を提供し、 そしてGoogle CloudはAIや機械学習といったデータ分析能力を提供いたします。
RISE with SAP のインフラは S/4HANA時代のクラウド選定基準で選ぶ
Google Cloudは、RISE with SAPに最適なインフラだと考えています。その理由のひとつが「IaaSとしての強み」です。S/4HANAはデータをメモリ上に展開するため、 従来のSAP ERPよりも多くのメモリを必要とします。 そのような状況でもGoogle Cloudの仮想マシンは最大12TBのメモリを提供できるためメモリ不足に悩む心配はありません。
またメンテナンスによるシステム停止の不安もありません。Google Cloudはライブマイグレーションにより、システムを停止せずにメンテナンスを行うからです。まずシステムを稼働させたまま別な物理ホストにデータを移行し、その後ホストOSのアップデートや、セキュリティ関連の更新を行います。結果、S/4HANAを停止させることなくメンテナンスが行えるのです。なおS/4HANAは再起動時にデータをハードディスクからメモリ上にロードする必要があるため、従来の場合、単純な再起動だけでも数十分から数時間かかってしまうこともありました。Google Cloudの場合、前述のライブマイグレーションによりメンテナンスの再起動が不要となるため、その心配もありません。
さらに物理メモリの故障によるダウンタイムも最小限に抑えられます。S/4HANAには多くのメモリが必要だからと物理メモリを増やせば、当然故障率も上がります。一般的に物理メモリが故障してしまうと、その上で動作する仮想マシンは停止するでしょう。しかしGoogle Cloudは、独自のハイパーバイザーが物理メモリの故障を検知、即時安全な物理メモリに移動させます。このためダウンタイムは限りなくゼロに近づけられるのです。
このようにGoogle CloudはS/4HANAとの親和性が高い、“S/4HANA時代のクラウド選定基準”を満たしたインフラといえます。もちろんダウンタイムの最小化は、インフラの運用負荷低減に直結する、大きなメリットとなります。
AIと機械学習によるデータ活用基盤を企業戦略に活かす
Google CloudがRISE with SAPに最適なインフラだと考えるもうひとつの理由、それは「データ活用基盤」です。Google Cloudは ユーザの皆様がSAP内のデータとSAP以外のデータと組み合わせた分析を行うことで、企業戦略に活かせる情報を得てほしいと考えております。そのためSAPのデータだけではなく、SAPに限らず他のデータを、全てGoogle Cloudの統合データベース(DataLake)基盤であるBigQueryに集約することをご提案しております。その後は集約したBigQuery内のデータをAIや機械学習、分析ツールなどを用いて、SAP内外の全てのデータを組み合わせたデータ分析が実現できます。
一方で通常のデータ分析にはSQLなどの技術的スキルや、ノウハウが必要だと思われがちです。しかし私たちは、1人のプロフェッショナルが高度な技術・ツールを使ってデータ分析するよりも、できるだけ多くの人々が自分自身で思いついた切り口で分析し、そして各々がトライアンドエラーを繰り返すことで、より良い分析結果が得られると考えています。そのため社員誰もがデータ分析できるよう、SQLを用いないスプレッドシートでの分析もご提供しております。スプレッドシートを用いることにより深い知識が不要で今まで通りのピボットテーブルを用いた手法で気軽に分析が可能となります。
なお分析は、テラバイト規模のデータはもちろん、数百ペタバイト規模のデータにも対応できる、高速クエリーで行われるため、高度な分析もストレスなく迅速に実行可能です。
Google Cloudとともに本業集中の加速を実現
RISE with SAPのインフラとしてGoogle Cloudを選んでいただければ、企業に多くの付加価値を提供できると確信しています。高品質なインフラでお客様の運用負担を削減し、BigQueryの活用でS/4HANAの新しいデータ活用を実現するからです。これにより、多くの企業が“本業集中の加速”を実現できると考えます。
いまGoogle Cloudは、RISE with SAPのインフラとして、 多くのお客様に選ばれています。 そして導入パートナーも大きく増加しました。 もちろんGoogle Cloudは導入パートナーとともに、S/4HANAを中心としたさまざまな提案も行っています。ぜひ私たちにご相談ください。