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・S/4HANA基準のスペックを誇るGoogle Cloudのインフラ
・BigQueryでSAPデータの価値を最大化し、データ分析に活かす
・安定稼働を保つ「ライブマイグレーション」と「Memory Poisoning Recovery」

高い安定性とパフォーマンスを誇るインフラと
BigQuery+SAP Datasphereによるタイムリーなデータ活用
Google CloudとS/4HANAで実現する「DXの加速」とは

S/4HANAのインフラとして多くの企業から選ばれる理由


多くの企業からS/4HANAのインフラとして選ばれているGoogle Cloud。その理由の一つに、インフラとしての高い安定性があります。こうした安定性や取り組みはSAP社にも評価をいただき、戦略的協業は日々発展し続けています。例えばドイツSAP社の開発拠点では、インフラにGoogle Cloudが採用され、2万人を超える技術者が数千の仮想マシンを利用。2021年からはRISE with SAPのインフラとしても採用されています。

徹底した安定稼働とハイパフォーマンスを兼ね備えたGoogle Cloudですが、インフラとしての価値だけが選ばれている理由ではありません。もう一つの大きな理由は、Googleの持つさまざまなソリューションを、シームレスに利用できることです。Google Cloudであれば、企業全体のデータをGoogleのAIや機械学習などを駆使し、データを活用した企業経営を実現できるからに他なりません。

これはS/4HANAへのマイグレーション時に求められる、付加価値にも相当します。Google CloudならS/4HANA化のその先の世界、すなわちデータ活用を実現できるのです。

 



 


BigQueryとビッグデータでSAPデータの価値を最大化する

 

多くのSAPユーザはSAPデータを純粋な形で利用し、分析に活かしたいと考えています。一方で、SAPデータの分析と活用には、収集や分析方法といった課題もあります。例えばデータ集計を手作業で行っていた場合、収集と分析にタイムラグが大きく、またドリルダウンできないといった点から、分析結果を経営へ活かしにくいという問題があります。

そこで活躍するのがBigQueryです。BigQueryであれば、データ収集を自動かつタイムリーに実現します。ペタバイト級のデータでも、コンテナ技術を用いて数秒での収集を実現。即分析し結果を経営に活かせます。またBigQueryにデータを集約することで、経営層や一般社員、各拠点など、それぞれが好みの分析ツールで自由に分析でき、いわゆるデータの民主化を実現できる側面もあります。

さらにBigQueryを利用すれば、厳格に正規化された唯一の実績データであるSAPデータと、非SAPデータや社外データ、各種ログやパブリックデータといった大量のデータを組み合わせた、SAPデータの価値の最大化を実現できます。

こうしたハイブリッドなデータ活用には、2つの方法があります。ひとつはBigQueryにSAPデータを含む、すべてのデータを集約し活用する方法。そしてSAP DatasphereとBigQueryを組み合わせる方法です。

 


BigQueryを利用した2つのハイブリッドなデータ活用法

 

まずBigQueryにすべてのデータを集約し、データ活用を行う方法について見てみましょう。この方法は、無料で利用できるBIツールLooker Studioでの可視化や分析を実現できます。もちろん他社BIツールによる分析も行えるほか、従来の操作感のまま分析可能なGoogleスプレッドシートを利用すると、ビッグデータをSQL無しで分析可能です。

一方で、SAPデータは取り扱いが難しく、単純にデータを収集できない問題もあります。そこでGoogle Cloudは、取り扱いの難しいSAPの生データを容易に扱うためのソリューション、Google Cortex for SAPを開発しました。

Google CortexはSAPデータのテーブル構造を「翻訳」するため、データ構造を意識することなくBigQueryへデータを移行できます。これはSAPデータの収集工数を最小化できる、Google Cloudだけのソリューションです。

次にSAP DatasphereとBigQueryを組み合わせたSAPデータの活用です。SAP DatasphereはSAPデータのリアルタイム更新(またはバッチ処理)を実現しているほか、SAPデータと非SAPデータを仮想的または物理的な連携により集約できます。このデータはSAP Analytics Cloudを用いることで、直感的な操作でデータを利活用できます。

しかし非SAPデータは、膨大なデータ量となります。そこで私たちはこれらのビッグデータを、大容量かつ低コストなBigQueryに格納することを提案しています。これにより性能やコスト、運用メリットなどをトータルで享受できるからです。

なおBigQueryに格納した大量の非SAPデータは、SAP Datasphereの仮想データとして参照でき、データ分析ももちろん可能です。

そしてこの方法は、2023年5月に行われたSAP Sapphireにて発表した「SAP社とGoogle Cloudとのパートナーシップ拡張」において紹介していて、大きな反響をいただいています。

 


安心してデータ活用を実現するGoogle Cloudの強力なインフラ


データ活用は、安心してS/4HANAを利用できるインフラがあってこそだと私たちは考えています。だからこそGoogle Cloudは、S/4HANAに最適な最大12TBのメモリ空間と、安定稼働を保つための仕組みを提供しています。

その仕組みの一つがライブマイグレーションです。一般的にハードウェアのメンテナンスはサービスの停止を伴いますが、基幹システムの停止は業務の調整が難題であり、またオンメモリであるS/4HANAの再起動にはロード時間もかかることから、大きな懸念点となります。

これを解決するのがライブマイグレーションで、サービスを停止せずにメンテナンスを行えます。例えばCPUに存在した脆弱性対応として、CPU交換を伴うメンテナンスを実施した際にも、サービスに一切影響を与えなかったという実例もあります。全くサービスを停止させずにメンテナンスを実現できるのは、Google Cloudだけです。

もう一つの仕組みがMemory Poisoning Recoveryです。S/4HANAがオンメモリ化されたことで、メモリの安定性は最重要課題といっても過言ではありません。これはメモリの故障部分にアクセスすると、システムが停止する可能性があるためで、一般的なハイパーバイザでは、別な仮想マシンにも影響を与える、いわゆる「巻き込まれる」という可能性もあります。

一方でGoogle Cloudのハイパーバイザは、メモリ故障を即時検知し、故障部分にアクセスする直前に、ライブマイグレーションで正常な物理メモリにシステムを移行。システム停止を防ぐことはもちろん、他の仮想マシンに影響を与えることはありません。

これは利用可能な12TBのメモリ全体に対応可能であり、12TBものライブマイグレーションを実現できるのは、Google Cloudだけの技術です。

なおこれらの技術は、Google Cloudで稼働するGoogle(Alphabet)で利用中のSAPシステムが、11四半期もの間、1秒の停止も障害も発生していないという、強力な実績にも繋がっています。

S/4HANAのデータを活用したいと考える皆様は、ぜひGoogle Cloudにご相談ください。最高のインフラと共に、私たちがDXの加速をサポートいたします。

パートナー企業

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グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

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