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SAP S/4HANA の新たなリリースおよびメンテナンス戦略により、さらなるイノベーションと柔軟性を提供


先般、JSUGのfacebookでもお知らせしておりますが、SAPがSAP S/4HANAの新たなリリース、及びメンテナンス方針を発表しました。この度、SAPジャパンより日本語抄訳を入手しましたので、以下に共有させていただきます。

=========== SAP S/4HANA の新たなリリースおよびメンテナンス戦略により、さらなる イノベーションと柔軟性を提供



2022 年 9 月 15 日



SAP は本日、SAP S/4HANA のリリースおよびメンテナンス戦略の変更を発表し、お客様に継続的なイノベーション機会の拡大と、クラウド対応への柔軟な道筋を提供することを発表しました。


ビジネス面、競争面、そしてビジネスプロセス面における企業への要求は厳しく、SAP のお客様はかつてない変化のスピードにさらされています。そのためにデジタル化戦略を、 迅速かつ確実に実行しなければなりません。お客様は、継続的にイノベーションを醸成すると同時に、ビジネスプロセスを新たな環境に適応させ、ビジネスモデルを再構築する必要があります。クラウドテクノロジーは、このような変化に対応するために極めて重要 です。


2023 年 10 月より提供される SAP S/4HANA 2023 は、次世代テクノロジーと従来のソフトウェアとの互換性を実現するための主要リリースと位置付けられます。このリリース から、SAP S/4HANA はリリースサイクルを 2 年ごとにし、各リリースのメインストリーム保守の期間を 7 年に延ばし、より適用しやすいフィーチャーパックを提供します。


この大きな節目をサポートするため、SAP は SAP S/4HANA の 1709、1809、1909 をご利用いただいているお客様に、2023 年版への直接アップグレードを可能にする延長保守オプションを提供します。


SAP は、2040 年まで、SAP S/4HANA リリースシリーズの何れか最低 1 リリースを保守し続けるという方針を以前発表していますが、この従来方針に変更はありません。


SAP S/4HANA 2023 は、製品の成熟度がさらに進化しています。既存および新規のお客様の可能性を最大限に発揮できるよう、サービス、ベストプラクティス、ビジネスプロセスを最適化しています。


お客様にとって、自分たちのペースでイノベーションを推進できる柔軟性は重要です。そのため SAP は、クラウド ERP のどの段階からでも、たとえその道筋がまだ描かれていなくても、クラウドへの道筋として延長保守オプションを提供し、お客様のニーズに対応し ます。



コアのイノベーション、お客さまを置き去りにしない


2015 年以来、SAP S/4HANA はお客様に革新的なソリューションを提供し、来る SAP S/4HANA 2022 リリースを含め、頻繁にアップグレードすることを推奨してきました。来年リリース予定の SAP S/4HANA 2023 は、次世代テクノロジーと、SAP のレガシーソフトウェアのコンパチビリティ・スコープに替わる多くの SAP S/4HANA 代替新機能を提供する予定で、お客様にも新たな区切りになるリリースです。


SAP S/4HANA 2023 を採用することで、お客様は SAP 環境を最新の状態に維持することが容易になります。2023 は、ビジネスの中断のない継続的なイノベーションの機会を拡大し、必要なときにいつでもクラウドに対応できるようにお客様をサポートします。


お客様がより最新の状態を維持しやすく、アップグレード回数を減らす事ができ、より高い価値を提供できるよう、SAP は次の対応をします。


  • SAP S/4HANA 2023 より、2 年ごとのリリースサイクルに移行する予定です。

  • SAP S/4HANA フューチャーパックにより業務の中断を最小限に抑えながら、お客様の ニーズに応えるためにより多くのイノベーションを提供します。導入しやすいフューチャーパックは、リリースの最初の 2 年間で半年ごとに提供される予定です。2年間のリリースサイクルとより多くのフューチャーパックを組み合わせることで、製品をアップグレードする 必要がなく、お客様との共同イノベーションの機会が増え、導入が容易になり総導入コストが削減されます。

  • これまではメインストリームの保守提供期間が 5 年間でしたが、SAP S/4HANA 2023 か らは、1 つのリリースにつき 7 年間のメインストリーム保守期間を提供します。

  • SAP の新リリースの早期採用企業は、製品の本稼働使用期間が長くなり、投資対効果向上につながる施策を、後述の通り提供します。

  • SAP S/4HANA 2023 は、これまでのゼロダウンタイム機能を継承しています。



アップグレードの時期や方法、より柔軟な対応が可能に


SAP S/4HANA 2023 へのアップグレードをより簡便にするために、SAP は 5 年間のメイ ンストリーム保守の終了を間近に控えた SAP S/4HANA のレガシーバージョンに対し て、延長保守オプションを提供します。このオプションは、2023 年から 2025 年までの期間に提供され、この期間内に四半期ごとに更新することが可能です。


SAP S/4HANA 1709、1809、1909 のオンプレミスおよびサブスクリプションモデルのお客様は、2 つの方法のいずれかで延長保守を受けることができます。


  • RISE with SAP やレガシーサブスクリプションモデル(SAP HANA Enterprise Cloud の サブスクリプションなど)を契約しているお客様は、追加料金なしで延長保守が含まれるオプションを利用することができます。また、SAP S/4HANA オンプレミスのお客様には、 RISE with SAP への移行も推奨されるオプションとなります。これにより、インフラを変更するだけで、オンプレミス版で慣れ親しんだのと同じ柔軟性をお客様に提供することができます。

  • オンプレミス環境で SAP S/4HANA のレガシーバージョンのいずれかを運用し、そのまま継続することを希望するお客様には、延長保守がオプションとして用意されており、それぞれのコア SAP S/4HANA 保守ベースの 4%の追加料金が必要になります。


SAP は、お客様がインテリジェントでサステナブルな企業になるために、重要検討課題 がさまざまある事を尊重し理解しています。SAP は、これらの重要課題を認識し、個々のお客様のニーズにこたえ得るソリューションを提供し続ける方針です。


より詳細は、SAP Support Portal (ログインが必要です)にアクセスください。

 

Eric van Rossum は、SAP S/4HANA 部門のチーフマーケティング&ソリューションオフ ィサーです。





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