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RISE with SAP移行プロジェクトを成功させたNEC
システム全体の可視化と運用の合理化をSplunkで実現
〜Splunkが聞く、NECの移行プロジェクトとDXの取り組み〜

NECが進める「BluStellar」と「クライアントゼロ戦略」


中里:NECは今年、RISE with SAPへの移行を成功されました。今回はこの移行プロジェクトと密接に関わるという、御社の社内DXについてお話をお聞かせください。まず移行プロジェクトの背景となる、御社の「BluStellar」、そして「クライアントゼロ戦略」について、教えて下さい。

高津:私たちNEC自身をゼロ番目のクライアントとして、最先端の社内DXを推進し、ここで得た価値や生きた経験をお客様や社会のDXへ還元する、これが「クライアントゼロ」戦略です。基幹システムのRISE with SAPへの移行も、この一環として行われました。

NECの価値創造モデルであるBluStellarを通じ、こうした社内で得た「活きた」知見を経験を価値としてお客様へ届けています。



従業員は気がついていない?RISE with SAP移行プロジェクト


中里:新たな基幹システムとして、RISE with SAPを選ばれた理由を教えて下さい。

駒田:これまでの基幹システムは、オンプレミスで動くSAP S/4HANAでした。これをクラウド化する、すなわちRISE with SAPに移行することで、システム運用の効率化や運用コストの削減といったメリットが享受できるためです。

中里:移行プロジェクトはどのように進められたのでしょうか。移行後の従業員へのレクチャーについても気になっています。

駒田:まずアドオンですが、取引先への影響なども考慮し、すべてを一旦移行しました。アドオンは約1,600本ありますが、現在はAIなどを含めたSAPの先進的な技術を導入しやすくすることなどに向け、クリーンコア化の作業を進めています。NECではAIを活用して、安心、安全、効率的にこのクリーンコア化を実施しようとしています。

高津:ちなみに従業員は、RISE with SAPに移行したことに気がついてすらいないと思います。これは、これまで利用していたUIをそのままRISE with SAPで再現しているためです。このため特別なレクチャーはしておらず、また使い勝手が変わったといったトラブルもありません。

宍戸:UIが変わってない、というのはすごいですね。その他に、移行時のエピソードや成功のポイントを教えて下さい。

駒田:クラウド化に不安がありました。従来はオンプレミスでしたので、運用作業はNECが行っていましたが、クラウド化により、責任の範囲がSAPに変わります。このため、なにかを変更する場合、SAPに依頼し作業完了を待つという、リードタイムの考慮が必要になるわけです。

こうした不安はプロジェクトの中で、SAPと2年間にわたる定例会を実施したことで解消できました。作業をリストアップし、「こうしたことは可能なのか」といった具合に、実際に依頼するシミュレーションを繰り返したのです。

こうしたSAPとのコミュニケーションこそが、移行プロジェクトの成功要因だと考えています。さらに、SAPのエグゼクティブ層とNECのエグゼクティブ層がしっかりと連携できていたため、問題が発生した場合でも、迅速に解決できました。


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Splunkのダッシュボードで実現したシステム全体の可視化と運用の合理化


宍戸:移行後には運用フェーズとなります。新たなシステムの運用について、どのように行うかを検討され、その中でSplunkのソリューションを採用頂きました。このSplunkのダッシュボードについてお話をお聞かせ下さい。

高津:現在、Splunkのダッシュボード(Splunk IT Service Intelligence)を利用し、NECのシステム全体を可視化しています。システムの運用状況を、11万人すべての従業員が、手元のPCなどで誰でも把握できるのです。また、ここNEC本社ビルの24階にはリファレンスオフィスと呼ばれる、DXを体感できる施設があり、ここにすべてのシステムの稼働状況がわかるダッシュボードを表示したモニターも、設置しています。

こうした可視化については、これまでも検討してきました。しかし、さまざまなツールを比較検討したものの、あるシステムに特化していたり、カバー範囲が狭かったりと一長一短。そして出会ったSplunkはSAP RISE環境はもちろんのこと連携している周辺システムも含めカバー範囲も広く、ちょうど私たちのニーズにあったサービスだったのです。また、監視項目を通知できる機能があることも、採用の大きなポイントです。

中里:Splunkのダッシュボードにより、システム運用の可視化を実現したわけですが、具体的にどのような効果が得られましたか?

高津:これまでのツールでは、例えば管理者だけが内容を確認でき、もし閲覧者を増やすのであれば、アカウントを作成する必要がありましたが、Splunkのダッシュボードであれば、誰でも見られます。このため、「システムが止まっているのか?」といった問い合わせをすることなく、自らリアルタイムで確認できるのです。これにより運用者は、問い合わせ対応に追われることなく、復旧作業に注力できます。

この移行プロジェクトには、「システム全体の可視化と運用の合理化」という目標がありましたが、これらはSplunkのダッシュボードによって、実現できました。可視化により、積極的かつ迅速な業務継続が実現できるとともに、障害発生時の切り分け作業、障害レポート作成作業の負担も減らし、復旧作業に集中できます。

宍戸:NECの取り組みは、他社ではまだ行っていない、多くの先進的な取り組みをされています。例えばビジネスプロセスの可視化にも挑戦されていて、これもSplunkのダッシュボード上で一元管理するとお聞きしています。

駒田:Splunkのダッシュボード上に、ビジネスプロセスを含むすべての情報を網羅し可視化することは、業務とシステム運用の両面で大きなメリットとなるためです。例えば業務のボトルネックが、システムに起因しているといったことまで、把握できるようになります。攻めのDXには「可視化」が、特に大切なのです。

SAPシステムを他のシステムと組み合わせているユーザは少なくなく、当然環境が変われば運用も変わります。だからこそ、可視化と一元管理は重要なポイントとなります。業務の流れとシステムの繋がりを同時に把握することは、すべての企業にとって大きな武器となりますから、この取り組みも近い将来、多くの企業に還元していきたいと考えています。


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決して終わることのないDX、NECの「企業変革」という旅


高津:私たちはDXを企業改革だと捉えており、これは決して終わることのない旅です。このため継続して取り組み、企業価値を高めていく必要があります。そしていま注目しているのはAIです。かつてインターネットが仕事のやり方を大きく変えましたが、現在ではこれがAIというわけです。トレンドだからではなく、AIこそが業務効率化や創造力を革命するからです。そしてクリーンコアによって、AIにいち早く対応できると考えています。

駒田:継続的なDXとして注目しているのは、Splunkが力をいれている、AI活用ソリューションです。ただAIを搭載したというわけではなく、AI基盤を構築し、さまざまな製品と横の連携ができるという点に、とても期待しています。例えば可視化したシステムの状況について、障害が発生した場合に、その原因や対応方法を提案してくれるといった、さらなる運用者の負荷低減も実現できるはずです。

SplunkのAI基盤に、大いに期待しています。

自社導入


日本電気株式会社


創立:1899年7月17日 資本金:4,278億円(2025年3月31日現在)

売上収益:単独1兆9,812億円 連結3兆4,234億円

従業員数:単独22,271名 連結104,194名

パートナー企業


Splunk Services Japan合同会社


URL:https://www.splunk.com/ja_jp

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