2019サポーターソリューション
株式会社川村インターナショナル
SAP S/4HANA移行時の翻訳作業をSAP専用機械翻訳エンジンと
専任の翻訳者が支援するハイブリッド翻訳サービス
SAP S/4HANA移行時にはUIや関連ドキュメントなど大量の翻訳が発生しますが、SAPの製品知識が乏しい翻訳会社に任せると、思わぬ手戻りが発生し、工数増大につながりかねません。認定翻訳サプライヤーの中では国内で最多のSAP専任翻訳者を抱え、2008年よりSAP Language Service Partnerとして翻訳支援を行う株式会社川村インターナショナルは、コストと時間を最小限に抑えながら、精度の高い翻訳を提供します。
🔸SAP製品知識に基づくドキュメント翻訳の重要性
SAP S/4HANAへの移行時には、業務やシステムの見直しとともに、海外の拠点で使用するドキュメントやビジネスプロセスのカスタマイズ、UIのローカル言語対応にも目を配る必要があります。UIやドキュメントの翻訳作業は、システムの移行作業の後半に発生します。
世の中には多くの翻訳会社があるものの、得意/不得意分野によって仕上がりの差は歴然です。SAP製品知識のない翻訳会社に依頼した場合、SAP特有のモジュールや機能名とともに会計、販売、生産管理といった業務に関する用語の整合性確保が極めて難しいため、多くの手戻りや再翻訳が発生し、想定以上にコストや時間がかかる状況が散見されます。移行を担当するITベンダーにドキュメント翻訳も一括で依頼するケースもありますが、往々にしてコスト高になるようです。
🔸SAPソリューションに精通したプロフェッショナル集団
SAP S/4HANAへの移行プロジェクトで発生する大量翻訳を効率的に行うには、SAP製品用語に精通した翻訳会社の選定が欠かせません。1986年に創立し、産業翻訳を多く手がけてきた川村インターナショナルは、2004年頃からSAP製品の翻訳に携わり、2008年にアジア初のSAP Language Service Partnerに認定されました。約15年にわたるSAPのローカリゼーションパートナーとして、SAP ERPの進化はもちろん、SAP Ariba、SAP SuccessFactors、SAP Concurなどのサービス製品群が加わる過程に寄り添い、ローカライズを支援してきました。SAPシステムのカスタマイズ部分のUIのローカライズ、開発仕様書、RFP、契約書、トレーニング資料などの文書翻訳、メールの翻訳などあらゆるニーズに対応しており、年間1,000件を超えるプロジェクトを手がけています。
国内の認定翻訳パートナーの中でも最多のSAP専任翻訳者を抱える川村インターナショナルは、専任翻訳者を社内で育成する体制も整えています。SAP翻訳のシステムランドスケープに精通しているベテランが翻訳ツールの使い方などを教育し、定期的なトレーニングでスキルを強化。経験年数に応じてロール分けを行うほか、社内基準に満たない場合は再トレーニングを実施するなど、高い知識レベルの維持に努めています。翻訳プロジェクトを開始する際は、お客様と相談しながらチーム体制を構築し、最適な人材を配置。翻訳の品質面においても、SAPの要求品質基準に加え、川村インターナショナルが独自に定めた品質管理基準に基づいて厳しく評価しています。また、品質工学の分野から専門家を招聘し、統計的な審査基準を用いて客観的な品質管理を行っています。
🔸SAPに特化した機械翻訳プラットフォームの活用
川村インターナショナルは、SAPが提供する機械翻訳ソリューションのプラットフォーム「SAP Translation Hub」をSAP Language Service Partnerとしては日本で初めて導入し、2019年7月9日に機械翻訳活用支援サービスを開始しました。 SAP Translation Hubは、SAP製品の多言語化を担当するSAPの社内組織Globalization Services(LX)が、機械翻訳による多言語化のベストプラクティスを凝縮して提供するクラウドプラットフォームです。機械学習を用いて継続的な学習を積み重ね、翻訳精度を高めています。SAPが蓄積してきた膨大な学習データを使って、SAPアプリケーションの財務/管理会計、人事、ロジスティクス、セールスなどの業務領域に合わせてより最適な翻訳結果を出力できます。
川村インターナショナルでは、SAP Translation Hubで機械翻訳を行ったうえでSAP専任の翻訳者によるポストエディットを実施し、より高品質な翻訳を提供。機械学習と高度人材のスキルを組み合わせたハイブリッドサービスにより、SAP S/4HANAの移行プロジェクトにおいても短期間かつ低コストな翻訳が可能になります。 SAP Translation Hubは、SAP独自のABAPで開発されたオンプレミスのERPシステムにも、JavaやSAP FioriなどABAP以外で開発されたクラウドベースのUIにも対応できます。翻訳リソースにアクセスする際は、APIまたはUI上の統合ワークフローシナリオを使用。ワークフローシナリオでは、UIを使用して編集後の手順やレビューの手順を実行することも、翻訳をソース開発環境に移送することもできるため、生産性が向上し、短期間での翻訳が可能になります。
また、SAPが蓄積してきた過去の翻訳データ(多言語テキストリポジトリ:MLTR)をデータベースとして保持していることも特長です。カスタマイズしているシステムのプロジェクトで翻訳が発生した場合、過去の資産が活用できる領域ではMLTRを用いることで翻訳量そのものを削減し、残ったものに対して機械翻訳を活用しながら整合性を確認していきます。それにより翻訳全体の生産性が向上し、コストや納期の削減につながります。
図:SAP Translation Hubを活用して迅速な翻訳作業を実現
🔸海外の翻訳会社とも連携し、多言語プロジェクトに一括対応
国外に多数の拠点を展開する企業の場合、日英翻訳ばかりでなく、中国語や欧州言語など多くの言語への翻訳が必要になります。川村インターナショナルは、欧州の4大言語(仏、独、伊、西)とポルトガル語のほか、中東言語、東欧言語、アジア言語を扱う世界各国のSAP Language Service Partner との合弁会社をドイツに設立しており、パートナー企業と連携して幅広い翻訳プロジェクトに対応します。翻訳品質やプロセスは、どの現地パートナーも日本と同一の基準を適用しており、多言語への一括ロールアウトに対応することも可能です。川村インターナショナルに一任いただくことで、日本国内から海外への展開までシームレスに対応できるため、複数の言語圏にSAPシステムを展開することを検討中の企業にとっては大きなメリットとなります。
SAP S/4HANA移行が集中する期間のリソース不足が懸念される中、重要なのは効率性です。川村インターナショナルではSAP社内のローカライズ部門であるLXと密接に連携して機械翻訳の利活用向上に協力しており、高品質な翻訳の提供を通じて、SAPユーザー企業の生産性向上に貢献していきます。
🔸パートナー企業
株式会社川村インターナショナル