
不確実性の時代にこそ求められる、
SAP Analytics Cloudとソフテスが考える予算業務改革
着実な改革にはソリューションと導入ステップ、両方がカギ
DX化の潮流と、予算業務に求められる変革
企業のDX化が進む中、予算業務も従来の手法から脱却し、変化に即応できる体制への転換が求められています。全社的な意思決定、柔軟かつ正確な予算修正、予測分析や影響分析の精度向上といった理想はあるものの、現実には以下のような課題がその実現を妨げています。
•部門ごとに異なるデータ管理、分析手法
•予算修正における柔軟さ、正確さの欠如
•分析のための定量的な判断材料の不足
•承認プロセスの属人化・非標準化
これらの課題を乗り越えるには、予算業務の統合と自動化、そして現場と経営の連携が不可欠です。SAP Analytics Cloudは、こうしたニーズに応える最適なプラットフォームです。
SAP Analytics Cloudで、予算業務を一元管理・高度化
SAP Analytics Cloudは、予算業務において、以下のような価値と機能を提供します。
●一元管理とリアルタイム分析
部門横断でのデータ統合により情報のサイロ化を解消し、予算編成・修正を迅速に実施できます。リアルタイム分析により、最新データに基づいた意思決定を支援し、変化の激しい市場にも柔軟に対応可能です。さらに、部門ごとに異なる分析手法にも対応可能で、全社的な整合性を保ちながら、各部門の独自性も尊重することができます。
●過去データをもとにした予測・影響分析機能
ERPに蓄積された過去データはSAP Analytics Cloudに連携され、それを基に将来の予測値が自動で提案されます。こうした自動化によって予算変更や市場変化が経営に与える影響を即座に可視化でき、予算配分の見直しや投資判断、コスト削減施策の検討、売上目標の再設定など、企業の重要な意思決定を定量的な根拠に基づいて行えます。
●予算業務を1つのシステムで完結
ワークフロー機能により承認プロセスを標準化し、誰が・いつ・何を承認したかを明確に記録できます。
さらに、予算のバージョン管理機能により、過去の変更履歴を簡単に追跡でき、比較・検証もスムーズに行えます。これにより、予算の作成から承認、修正、管理までを一つのシステム上で完結でき、業務の効率化と統制強化を実現します。
上記に加えて、セルフサービスBIを備えています。
●セルフサービスBI
業務ユーザが売上報告書や予算・実績比較表などの分析レポートを自ら作成・修正でき、IT部門に依存せず現場主導でのデータ活用を支援します。
特に予算業務においては、市場変化や経営方針の見直しに対して、現場が即座に予算データを更新・分析できることが重要です。上記の機能を活用すれば、予算業務を市場の変化に即応できる体制へと変革できます。
SAP Analytics Cloudは、予算策定の高度化と業務効率化を同時に実現する、DX時代に最適なソリューションです。

ソフテスが提案する「ユーザダイレクト方式」による導入
ソフテスが確立した「ユーザダイレクト方式」は、経営意思と現場の声をシステムに織り込む導入手法です。
【特徴】
●ソフテスコンサルタントとお客様が協働で検討・構築を進める
●机上ではなく実機のサンプルレポートを確認し、分析手法の見直しやレイアウトの調整を実施
●お客様はSAPの理解と操作スキルを習得
●ソフテスはお客様の業務の特徴や強みを理解し、経営目標の実現に向けた導入を支援
●全社最適なレポートの理解とセルフサービスBIの活用が可能

クラウド時代の予算業務改革を成功に導く5ステップ
SAP Analytics Cloudの効果を最大化するには、以下の5ステップが重要です。

Step1 ゴールを設定
関係部門と協働で、経営目標の達成に向けたゴールを言語化します。サンプルレポートの確認を通じて、予算業務の課題を洗い出し、目指すべき姿を共有します。併せて、目標達成に必要なKPI(主要業績指標)を検討し、SAP Analytics Cloudで可視化すべき指標を明確にします。
Step2 実際に操作し体感
SAP Analytics Cloudの標準テンプレートやサンプルレポートを活用し、実際に業務ユーザの方に操作いただきます。このステップでは、現場の視点から「使いやすさ」「業務との適合性」「データの見え方」などを確認することで、従来の業務では捉えきれていなかった視点や、新しい気づきを具体的に発見することができます。
Step3 優先順位の明確化、プロトタイピングでの作り込み
標準機能を活用し、プロトタイプ版のレポートを作成します。これにより、手戻りのリスクを抑えながら、実業務に即した設計を進めることが可能です。
ユーザのフィードバックを反映しながら、最適なレポート構成を構築します。
Step4 主要な予算業務を先行して本稼働
優先領域(例:部門別予算編成、予算・実績比較など)の予算業務をSAP Analytics Cloud上で本稼働させます。承認機能やバージョン管理を活用し、運用の定着を図ります。それについても、ソフテスが伴走支援を行い、安定稼働を目指します。
Step5 導入範囲を拡張し、経営目標の実現へ
優先領域の本稼働で得られた成果をもとに、営業予測や人材計画など他部門へ展開を進めます。SAP Analytics Cloudの活用を全社的に広げることで、経営目標の実現に向けた継続的な業務改革を推進します。
どんなに素晴らしいシステムも、現場で活用されなければ意味がありません。
システムは「導入すること」が目的ではなく、現場で「使いこなされること」で初めて本当の価値を発揮します。
ソフテスの「ユーザダイレクト方式」は、経営と現場の声を取り入れながら導入を進め、使える仕組みとして定着させ、企業の持続的成長を支援します。
予算業務の最適化やDXの実現をお考えのお客様へ
1994年、ヤマハ発動機株式会社の経営企画室のメンバーが、自社へのSAP R/3の導入を成功させました。そのメンバーがスピンアウトして創業したソフテスは、システムではなく事業・業務に焦点を当て、お客様の課題解決に尽力し続けています。ソフテスはいかなるシーンにおいても、ユーザオリエンテッドに最善のシステムサービスを提供します。


