クリーンコアアプローチにより、ビジネスの変化に対応できるクラウド基幹システム

私たちフォーティエンスは、中堅企業を含むさまざまな企業から、システムに関する課題をご相談いただいています。例えば事業再編に伴う基幹システムの再構築が困難である、企業規模の拡大で既存システムが対応できない、などのように、基幹システムの刷新がままならないといった課題です。また、アップグレードを行おうにも追加開発が多く影響範囲が大きく踏み切れない、データ活用を行いたいがデータが分散してしまっている、AIやSaaSといった最新のテクノロジーに対応できないといった内容もあります。

これらはすべて、基幹システムが柔軟性や拡張性に欠けていることが原因であり、結果的にビジネスの変化に対応できないという共通の課題だと、私たちは考えています。

このような課題に迅速に対応するために、弊社はクリーンコアアプローチを解決策として考えています。このアプローチでは、各業務領域で最適なアプリケーションを選択して、信頼性の高いプラットフォームを通して疎結合に連携します。また各アプリケーションの標準機能を最大限利用してアドオンを排除することで、基幹システムを短期間で導入して、最新のIT技術を継続的に利用できるようなシステムを構築します。

SAP Cloud ERPで最適なビジネスプロセスへ

業務システムへ追加開発や修正を直接行わず、コアとなる標準機能をクリーンに保つというクリーンコアアプローチですが、その中心となるのが、SAP Cloud ERPです。文字通りSaaSとして提供される基幹システムです。

SaaSにはさまざまなメリットがあります。まずオンプレミスのようにハードウェアを必要とせず、規模の拡大や利用負荷の増大といった場面でもすぐに対応可能です。またインターネットにさえ接続できれば、どこからでも利用できることも特徴です。オンプレミスでの基幹システム開発に比べ、導入や運用保守コストを低減できることも大きなメリットといえます。またシンプルで直感的なユーザーインターフェイスはそのままに、ユーザーは負担を感じずに操作が可能です。

さらに企業は業務の標準化や効率化も実現することができます。これはSAPが考える最適なビジネスプロセスに自社の業務を合わせるFit to Standardの考え方で、業務の標準化・効率化を行う形でERPを導入するためです。

そしてもうひとつの重要なポイントは、ビジネスの変化に対応しやすく、企業変革を行いやすい環境が得られることです。SAP Cloud ERPは、最新のテクノロジーや追加機能が、SAPによる継続的なアップグレードとして提供されるため、企業は常に最新のERPが利用できます。まさにERPそのものがDX基盤であり、企業変革の要となるのです。

一方、導入で必要となるFit to Standardを行うためには、さまざまなノウハウが必要となります。私たちは多くの導入実績を持っているため、導入に関連するさまざまなサポートが可能です。例えば事例を踏まえて業務の標準化・効率化のポイントを提案し、業務の変化に伴う組織の簡素化や最適化をサポートします。またRPAやワークフローなどのツールを組み合わせて、追加開発を行わずに業務プロセスを構築するサポートも行います。私たちはシステム導入だけではなく、導入に伴う業務改革まで、長きにわたってともに歩む、こうした姿勢でサポートを行っています。

フォーティエンスは、他社に先駆けてSAP Cloud ERPの導入をした経験を活かし、これらのSAPソリューションを企業に導入するためのさまざまなコンサルティングを行います。

他システムとの連携や拡張性も備えた基幹システム

クリーンコアアプローチのもう一つの重要なソリューションは、SAP BTP（Business Technology Platform）と考えています。SAP BTPは、企業がデジタル・トランスフォーメーションを推進するための基盤として、アプリケーション開発、データ管理、分析、インテグレーション、AIなどの機能を包括的に提供するエンタープライズ向けプラットフォームです。

SAP BTPは、iPaaS（Integration Platform as a Service）として、他システムとのシステム間連携を実現する機能も備えています。私たちのソリューションは、この機能を利用することにより、各システムの標準機能を最大限活用して、各システムを疎結合することでクリーンコアを実現します。

SAP Cloud ERPがSaaSであるために、拡張性について不安視される場合がありますが、SAP BTPを利用すればさまざまな機能拡張を実現できます。顧客固有の要件にはAPIやSide-by-Side拡張を活用し、SAP標準に手を加えずに対応することでクリーンコアを維持します。

私たちは早期からSAP BTPに取り組んでおり、豊富な導入実績とノウハウを有しているため、さまざまな業種・場面における支援が可能です。

企業の意思決定を支えるデータ分析と活用

SAP Analytics Cloudによるアナリティクス変革（以下SAC）

企業のデジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、業務ユーザーレベルでデータを分析し活用できるようにすることが重要な要因と考えています。Fit to Standardにより業務プロセスを標準化するとともに、データを標準化・可視化し、企業の意思決定をデータで支える仕組を構築することがフォーティエンスのソリューションの特徴です。

SACは、業務ユーザー自身が必要なときにデータ分析を行える環境を提供するソリューションで、レポート作成業務の効率化や、レポート活用を促進する組織づくりを目指せます。競合のBI製品に比べて、SAP Cloud ERPとの親和性が高いことが特徴で、リアルタイムによる接続はもちろん、SAP DatasphereやSAP以外のシステムからデータを取り込むことも可能です。

それらを理解しやすい形にビジュアル化することで、組織間におけるデータ活用のコミュニケーションに貢献できます。例えば従来、負荷の高い業務であった経営者への報告レポートも、SACであれば容易かつ短時間で作成可能です。もちろん経営者自身によるデータ分析も可能です。

私たちはSACを導入だけでなく、導入に伴うさまざまな業務改革の支援を行っています。分散したデータを統合し標準化することや、業績評価指標（KPI）を再定義することをサポートします。またグループレポーティング（連結会計ソリューション）を導入した実績もあり、グループ全体での視点から、データ可視化やデータ分析を実現し、バラバラのシステムからデータを収集し、企業・グループ全体で活用できるようにするコンサルティングも行っています。

常に顧客に寄り添い、システム導入を支援するとともに業務改革を実現

フォーティエンスコンサルティング

フォーティエンスは、クニエ時代から多数のプロジェクトを成功に導いてまいりました。プロジェクトはシステムを導入するだけではありません。システム導入前の構想策定、業務プロセスの標準化、データの標準化、KPIの再定義などシステム導入に伴う業務を変革するためのご支援を行い、常に企業に寄り添う形で、ともに歩んできたのです。

そして私たちは、SAP Cloud ERP,SAC,SAP BTPなどを他社に先駆けて進めてきた自信とノウハウを持っており、企業の継続的なデジタルトランスフォーメーションを実現する最適なソリューションだと考えています。私たちとともに企業の持つさまざまな課題を解決するとともに、業務改革を成功させましょう。