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・グローバルで多くの実績を持つ「新しいSAP S/4HANA移行方法」が日本上陸
・ビジネスダウンタイムを最小化する「Near-Zero Downtime」
・ビジネス環境変化に柔軟に対応できる「選択データ移行」

ビジネスダウンタイムを最小化し、必要なデータだけを選択して移行
既存システムの良い部分を残しつつSAP S/4HANAへ刷新する
グローバルで多くの実績を持つこの方法がついに日本上陸

3つ目のSAP S/4HANA移行方法「IBM Rapid Move」  


―─今回日本に上陸したという「3つ目のSAP S/4HANA移行方法」とはどのような方法なのでしょうか。 


金(IBM):SAP S/4HANAへの移行は、これまで大きく2つの方法が取られてきました。テクニカルバージョンアップのBrownfieldと新規導入のGreenfieldです。これらの良いところを組み合わせた方法が、「IBM Rapid Move」です。 

Brownfieldは、SAPの標準移行ツールを利用し、現行SAP ECCからコンバージョンします。この際、アドオンなどの既存機能やデータはそのまま移行され、SAP S/4HANA化に向けた調整のみが行われます。GreenfieldはSAP S/4HANAを新規に導入し、既存のコンフィグレーションやアドオンは、必要に応じて移行します。データは改めて現行SAP ECCなどから移行する形です。 

IBM Rapid Moveを一言で表すと、「既存システムの良いところを活かし、新しいものを取り入れる」です。いまきちんと動いているものや、残す必要があるといった「残すもの」、そしてSAP S/4HANAで得られる「新機能」を両立できるからに他なりません。ゼロから作る新規導入に比べ、「IBM Rapid Move」は既存システムベースとしテクノロジーを活用することで、安く・早く・確実な移行を実現できます。 

 


─―SAP S/4HANA移行時の懸念点について教えてください。 


:SAP S/4HANA移行時には、大きなデータの移行が伴う場合が多く、この間ビジネスを止めざるを得ませんでした。企業によっては数日の停止を強いられ、数億円規模の損失となる場合も考えられます。こうしたダウンタイムこそ、移行最大の懸念といえるでしょう。一方でIBM Rapid MoveによるSAP S/4HANAへの移行は、データ移行時に懸念されるダウンタイムを最小限に抑えられる特徴があります。 

 


多くの実績を持つIBM Rapid Move、SNPとのパートナーシップにより誕生 

 

─―IBM Rapid Move誕生の背景を教えてください。 


: SNP社とIBMは、グローバルにおいて戦略的なパートナーシップを組んでいます。SNP社の技術をベースにIBMがグローバルで培ったSAP S/4HANA移行のナレッジを加えて作られたのが、IBM Rapid Moveです。現在もSNP社とIBMは、共同開発によるツールの機能拡張を進めており、今後さらに改善される見込みです。 

村出(SNP Japan):このパートナーシップによって実現した両社の技術を活用し、皆様がSAP S/4HANAへ移行する際に「早く、新しいSAP S/4HANAへ移行して欲しい」との思いから生まれたのが、IBM Rapid Moveです。 

:グローバルではすでにIBM Rapid Moveを展開しており、100社以上のSAP S/4HANA移行プロジェクトに採用されている実績があります。そしてこの度、満を持して日本の皆様へ提供を開始しました。 

 


 


IBM Rapid Moveの特徴は早く・柔軟にデータ移行できること 

 

⸺IBM Rapid Moveはどのようにビジネスダウンタイムを最小限にするのでしょうか。 


村出:「Near-Zero Downtime(以下NZDT)」のテクノロジーを活用します。NZDTは、変化の少ないデータを先に新システムへ移行。最後に動きのあるデータを差分移行することにより、ダウンタイムを最小化します。さらに旧環境のデータベースから直接新たなデータベースへデータ移行する技術により、移行作業時間の短時間化も実現しています。こうした工夫によりIBM Rapid Moveは、ダウンタイムの最小化、すなわちビジネスが停止する時間を最小化します。これにより企業の損失も最小化できるのです。 

 

─―IBM Rapid Moveの柔軟なデータ移行についても教えてください。 


村出:端的に必要なデータのみを移行できることです。移行プロセス中で移行データを変換する「選択データ移行:Selective Data Transition」のテクノロジーを活用します。ビジネス上不要なデータは移行しない、もしくは必要なデータに変換して移行することができるようになります。これまで需要がありつつも、データ変換の難易度が高く実現が難しかった、企業合併や分離(M&A)、部門の統廃合、社内コード統一の対応などもシステム移行時に実 現できます。 

必要なデータのみを移行することは、移行後の運用コスト削減にも寄与します。これまで多くのSAP S/4HANAへの移行プロジェクトを行ってきた中で、既存データのうち約50%は新環境に不必要なデータだとわかっています。一方でインメモリにより動作するSAP S/4HANAは、データを高価なメモリに展開します。このため不要なデータを移行しないことで、データ維持のコスト、すなわち運用コストを削減できるのです。 

 

─―IBM Rapid Moveの事例を教えてください。 


:グローバルにおける多くの実績から、4つの事例を紹介します。まず世界有数の通信会社の事例です。このプロジェクトでは、システムを停止させる時間を短く、そしてプロジェクト期間そのものも短縮することが求められました。日々の業務により、11TBものデータ量となっていた既存ERPは、そのデータをUnicodeに変換する必要もありました。このためIBM Rapid Moveによる自動変換と選択データ移行を実施。プロジェクト開始から12ヶ月でワンステップ移行に成功しました。 

また総合エネルギー会社では、40以上のグループ企業から必要な21社の会社コードに対してSAP S/4HANAへ移行しました。IBM Rapid Moveの選択データ移行により、必要なデータのみを会社コード単位で抽出し、変換。合わせて21社に関連する工場や注文、請求書といったデータも問題なく移行し、プロジェクトを成功させました。 

3つ目に米大手食品会社のSAP S/4HANA・BW/4HANA同時移行プロジェクトです。既存の基幹システムには22TBもの大きなデータがありましたが、許された移行に伴うダウンタイムは4日という短いものでした。私達はIBM Rapid Moveを利用することで、ダウンタイムを2日間に抑えられると提案、そしてこれを実現しました。 

日本でもIBM Rapid Moveを利用したSAP S/4HANA移行を実施しており、直近は日本の化学メーターのSAP S/4HANA移行をサポートしました。このプロジェクトは、SAP ECCの既存モジュールのSAP S/4HANA化(FIN/SCM)に加えて、倉庫管理(EWM)、輸送管理(TM)の新規導入を実現しました。SAP S/4HANAの新規導入も視野に入れていましたが、IBM Rapid Moveにより、長い間安定的に動いていた既存プロセスはそのまま活かし、新機能の取り入れる刷新に成功しています。 

 


迅速なSAP S/4HANA移行はDXの早期実現に繋がります 

 

─―最後にSAP S/4HANA移行に悩む企業へメッセージをお願いします。 


村出:IBM Rapid Moveが提供できる価値とは、SAP S/4HANAへの移行を「早く」実現するとともに、多くの実績を活かした「リスクの最小化」です。IBM Rapid Moveは日本の皆様が求める、安全と安心な移行を実現できるのです。 

:いまSAP S/4HANAへの移行を悩んでいて、移行時にビジネス環境変化に対応したいとお考えであれば、IBM Rapid Moveが有効な選択肢になれると自負しています。IBMがグローバルで培ったSAP S/4HANA移行のナレッジより、様々なビジネス要望に対応できるSAP S/4HANA移行をサポートします。 

パートナー企業

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日本アイ・ビー・エム株式会社

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