日本TCSがNTTデータ イントラマートとの協業を開始。
両社のソリューションを組み合わせ、プロセス整流化、
適正工数でのSAP S/4HANA移行支援、
移行後の継続的な業務改善を実現する業務プロセス改革メソッドを提供します。

3つの要素からなる新たなSAP S/4HANA移行支援サービス

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ（以下日本TCS）は、お客様のSAP S/4HANAへの移行をこれまで以上に効果的、効率的に支援するため、TCSと株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート（以下NTTデータ イントラマート）のソリューションを組み合わせた新たなSAP S/4HANA移行支援サービスを開始しました。

TCSとNTTデータ イントラマート、そしてSAPが提供するソリューションを、TCSが持つノウハウで最大限に活用し、お客様ごとに最適化されたSAP S/4HANA移行を実現します。

このサービスは、➀プロセスの整流化、➁業務改革コンサルティング、➂SAP S/4HANAへの移行を円滑にする事前アセスメント、の大きく3つの要素から構成されます。

NTTデータ イントラマートが、現行システムの調査、プロセスマイニングによる課題特定、対応（➀プロセスの整流化）を行った後、外部開発部分の特定と実現案提示（➁業務改革コンサルティング）を行います。その結果をもとに、TCSでは、SAP領域の移行における事前の影響調査、分析から移行計画立案までを行います（➂SAP S/4HANAへの移行を円滑にする事前アセスメント）。これら3つの要素を組み合わせることで、SAP S/4HANAへの移行に関する課題、対応策の特定や、移行作業、またNTTデータ イントラマートによる外部開発部分も含めた全体像を可視化することができます。

ツールを活用したプロセスマイニングによるプロセスの整流化

1つ目の要素が「SAP Signavio Process Manager」や「SAP Signavio Process Intelligence」を活用したプロセスマイニングです。移行において最初に行われる業務要件定義で、業務上のボトルネックを発見することが重要です。標準から逸脱したプロセスは内部統制上の大きなリスクにもなるため、必ず発見し改善する必要があります。そこでまず、既存システムのイベントログからプロセスマイニング技術ですべての活動を可視化。イレギュラー、ルール逸脱といったボトルネックとなるプロセスを、実施回数や処理時間などを基にして発見し、取り除きます。

そして本来あるべき業務プロセスを設計するため、「新プロセスの設計／シミュレーション」を実施しますが、ここでもプロセスマイニング技術が力を発揮。抽出したプロセスに基づくシミュレーションを実施し、コストや時間、システムリソース消費を算出します。これらの結果をもとに「As-Is」と「To-Be」を比較することで、プロセス最適化を進めます。

DX本来の目的を達成する業務改革コンサルティング

近年、DXプロジェクトが数多く実施されるようになりました。しかし、従来のシステム開発はシステム要件定義から始まるケースが多く、DXの対象業務を整理する業務要件定義がおざなりになっていました。その結果、構築したシステムと利用者のニーズに大きなズレが生じ、DXによる業務改善という本来の目的を達成できないケースが散見されるようになってきました。また、業務要件定義が行われる場合でも、企業が必要とするDXのイメージを明確につかめず、業務改善の効果が不透明なままに開発が進められてしまうことが少なくありませんでした。

これらの課題を解決するため、２つ目の要素としてRPAやBPM、プロセスマイニングを用いてデジタル化・自動化する業務プロセスの全体像を俯瞰的に可視化し、最適な業務プロセスを導き出すコンサルティングサービスを提供します。合わせて業務のデジタル化・自動化をローコード開発で実現するDigital Process Automation Platform「intra-mart®」を主軸に、企業の生産性向上に寄与します。

SAP S/4HANAへの移行を円滑にする事前アセスメント

3つ目の要素は、SAP S/4HANAへの移行を適正なコストで迅速に行うための支援を行うものです。多くのお客様から、現行システムの機能を維持しつつ、早く安く移行したいという声が寄せられています。しかし同時に、それをサポートできるベンダーが少ないという声もあります。

そこで日本TCSは、こうした「早く安く」移行したいお客様に向け、「TCS ConvertCore™フレームワーク」に基づく事前アセスメントサービスを提供しています。このフレームワークの一部の機能であるアセスメントツールを利用することにより、効率的な移行計画の立案を支援します。

TCS ConvertCoreは、SAP S/4HANAへの移行を効率的に実施するためのアセスメントツールと、移行に必要となる作業の効率化をサポートする各種ツールや方法論によって構成されます。TCS ConvertCoreは、移行の前にアセスメントを実施することにより、移行時の影響事項や範囲を推測するためのビジネスケースの抽出、移行に着手する前に必要な前提条件を決定します。また、既存機能の移行に加え、追加すべき機能を特定することができるなどの移行時にどのような作業が必要となるかを事前に予測できるメリットも得られます。また、アセスメントの結果をもとに、テスト方針、移行プロジェクトにおける、お客様とTCSとの役割分担、SAP S/4HANA要件（Fiori使用など）を確認し、移行を実施するためにお客様が作成するプロジェクト計画書に必要となる各種情報をTCSが提供します。TCS ConvertCoreを利用することで、事前調査を行い、修正、変更箇所の予測などを手戻りなく、効率的にできるため、適正なコストで、迅速にSAP S/4HANAへの移行を支援します。

移行だけに留まらない業務プロセス改革メソッド

日本TCSとNTTデータ イントラマートは、SAP S/4HANAへの移行による一時的な改善だけではなく、SAP Signavioの効果的な活用による継続的な業務プロセス改革に取り組んでいます。SAP S/4HANAの導入や移行における課題の特定、リスクの回避、導入後の継続的な業務改善にご関心をお持ちでしたら、ぜひ当社にご相談ください。

日本TCSは、世界55カ国に展開するTCSの経験や先進技術を、その圧倒的なスケールとスピード感をもって、日本のお客様にお届けすることをお約束します。