2021活動紹介

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 -CTC×SAP-

伴走型支援サービス「Figues(フィグ)」で
SAP Business Technology Platformを活用
企業のサステナビリティを実現・強化する

SAP Business Technology Platform ( 以下、SAP BTP) は、SAP ERPと外部システムを連携する重要な仕組みです。一方で、導入が進んでいるとはいえないことも事実。そこで、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)が開始したのが、SAP BTPを活用するための伴走型支援サービス「Figues(フィグ)」です。今回はSAP高橋様とCTC山下様にSAP BTPの重要性や「Figues(フィグ)」の魅力などを語り合っていただきました。



3つのPoints

・SAP BTP を独自研究した結果誕生した「Figues(フィグ)」

・3つのつなぐと教育コンテンツでお客様のサステナビリティを強化

・常にお客様に寄り添う伴走型支援サービス



 

🔶インテリジェントエンタープライズ実現に重要な意味を持つ

SAP Business Technology Platform


――まずインテリジェントエンタープライズ(以下IE)の中で、SAP Business Technology Platform(以下SAP BTP)の位置づけを教えてください


高橋:IEは3層に分かれています。最上層は業種ごとに特化したビジネスプロセスの管理です。真ん中に位置し、IEの中心となるのは業務アプリやERP。そしてこれらを支える基盤となるのが、SAP BTPです。SAP BTPを活用すれば、業務アプリではカバーできない部分の効率的な機能拡張や、マニュアルプロセスの自動化やデジタル化が可能です。とくにSAP製品だけでは実現できないプロセスに関するDXには、SAP BTPが重要となります。


山下:SAP BTPはIE化に欠かせない要素ですね。ちなみにRISE with SAPも、IE化を促進、そして支援するために誕生したと認識しています。その中にSAP BTPが含まれているのは、なぜでしょうか?


高橋:企業内のEnd to EndプロセスにおけるIE化の促進は、単体のアプリでは実現できませんし、アプリの実装だけに留まってほしくないのです。そこでSAP BTPをバンドルしています。新しくSAP ERPを導入されるタイミングというのは、投資対効果の最大化のためにも業務改革や改善を合わせて行い、IE化やDXの推進基盤を整える絶好の機会であり、SAP BTPを活用した仕組みに移行いただくことが重要となります。


山下:とても重要な意味を持っているSAP BTPですが、一方で、残念ながらあまり活用が進んでいないという事実もあります。高橋さんから見て活用や普及が進んでいない要因とは何だと考えていますか。


高橋:SAP BTPで実現できる機能範囲は非常に広いです。しかしこれこそが「SAP BTPを使うシーンは一体どこなのか?」という疑問につながっているのだと考えています。とくにERPを従来型の導入方法や使い方をされている場合、イメージしにくいと思います。加えて日本企業では海外に比べて、ERP導入をパートナー企業に任せる範囲が多く、SAP BTPで検討すべき領域がそこに含まれるため、お客様企業自身が自分で「SAP BTPを使う」という思考になりづらい点もあるかも知れません。

 これには導入企業やベンダーに、SAP BTPを含めた新しい開発手法を理解していただく必要があります。当然SAPとしては理解してもらおうと努力をしていますが、先述の背景もあり、なかなか我々だけでは難しい部分もあります…。CTC様ではSAP BTPの普及について、どのように考えていますか?


山下:SAP ERPの導入をしてきたベンダーからすれば、「SAP BTPが存在していなくても、これまで実装してきた!」という自負があると思います。このため、SAP BTPという新しい技術の活用の優先度が高くない。もしくはとてもではないがそこまでは手が回らないと感じているのではないでしょうか。

 CTCではSAP BTPの利用を促進しています。それはさまざまな変化に対応するためにSAP BTPが必須だからです。従来であれば、システム導入から5年10年はそのまま使っていたでしょう。しかし現在では、企業をとりまく環境の変化が激しく、こうした従来型の作りでは変化への対応は難しいといえます。

 変化に対応するために大切なのは、疎結合です。従来はSAP製品の中に、お客様独自の業務や機能を取り込んでいました。これではSAP製品の進化に追従しようとした場合に、作り込んだ部分すべてに手を加えなくてはなりません。一方疎結合できるSAP BTPなら、SAP製品の進化と自作した機能、両方のメリットをスムーズに享受できます。


――現在、多くのPaaS製品が存在しますが、そこであえてSAP BTPを選ぶ理由はどこにありますか?


高橋:IEの全体像を構築するには、SAP BTPの存在が重要です。SAP BTPは環境だけでなく、ノウハウ、セキュリティなども含めて提供しています。他のSAPアプリとの親和性も高く、これらアプリのベーステクノロジーともなっているわけです。

 SAP BTPでは、SAPがこれまで培った、アプリ間のセキュリティやプロセスのノウハウなどを、サブシステムとの連携に活かせます。通常インターフェイスの開発にはとても時間がかかりますが、SAP BTPであれば工数を減らすことができます。SAP BTPがなくても時間や工数をかければ実現できる機能範囲は多く存在します。しかし、より効率的でリスクが少なく、そして高いセキュリティを兼ね備えた機能実装を行えるのがSAP BTPになります。

 そういえば、CTC様では、SAP BTPの利用促進に向けた新しい試みをはじめていただいたそうですね。


山下:はい、「SAP BTPのガイド」をスタートさせました。SAP BTPはできることが本当に多く、なかにはAIやIoTなどといった、「DXが加速するが、実現のハードルが高い」と感じるものもあります。また、機能として成熟度の低いものも、残念ながら存在します。

 そこでCTCが考えたのがSAP BTPのガイドです。SAP BTPのセキュアなプラットフォームはとてもリッチで、災害にも強い。これらをフル活用するためにガイドとなるわけです。SAP BTPの活用を、「はじめの一歩」からお客様と一緒に歩むことで、将来的にAIやIoTの活用へと進んでいきます。


 

🔶SAP Business Technology Platformをガイドする支援サービスFigues(フィグ)


――そして「Figues(フィグ)」が誕生するというわけですね。あらためて、Figuesとはどのようなサービスなのでしょうか。


山下:2020年にSAP BTP専用組織を立ち上げ、独自検証を重ねました。その成果を活かし、生まれたのが「Figues(フィグ)」です。Figuesはガイドであり、さらに3つの「つなぐ」ソリューションで構成されています。

まずシステムとシステムをつなぎます。ひとつの仕組みだけで完結する世界は終わりました。複数のシステムを疎結合で、APIでつなぎます。

 次に新しいテクノロジーとIT部門をつなぎます。懇意のベンダーでもいいです。お客様に近いところで、新しいテクノロジーを活用できる状態にしたいと考えています。

 そして利用者と基幹システムをつなぎます。UI/UXが変化してしまうと使い勝手が悪くなることや、あらためて操作に慣れる必要があります。Figuesでは、UI/UXを整備するソリューションと教育コンテンツによって、これをサポートするのです。

 そのほかにも、現時点で残念ながらかゆいところに手が届いていないSAP BTPの機能に対し、CTCのソリューションやノウハウを組み合わせて最適化します。Figuesはお客様と伴走し、一緒に進んでまいります。そしてFigues自身も、SAP BTPやSAPの進化とともに、変化し続けるのです。


高橋:SAP BTPは対応領域が広く、一つひとつのサービスもそれなりに理解が必要です。加えて日本国内では言語の課題も出てきます。これをFiguesが噛み砕き、丁寧に説明してくれます。もしこうしたガイド役がいなければ、ともすれば少し触っただけでつまずき、離れていってしまう方もいると思います。さらには設計や設定のミスによるトラブル発生のリスクも高まります。そういった意味で、Figuesはお客様企業において本当に心強い支援サービスだと思います。

 加えてこうした領域は、テクノロジーの進化が非常に早いのですが、常に最新情報や技術をキャッチアップしていくことは容易ではありません。環境やビジネスの変化にそれらをどう適用していくかも、ノウハウが求められる部分です。しかしFiguesによってお客様は、このハードルを大きく下げることができます。これも伴走型の強みですよね。

DXの推進もFiguesを活用することで、スムーズに進むでしょう。DXは現場側で「何を」「どう変えたい」を考えられるようにならないと、根付かなかったり絵にかいた餅になりかねません。しかしテクノロジーによって何ができるか、どのくらい簡単にできるか、が分からないので、それを考えるのが難しくなります。Figuesには内製化支援がありますから、お客様企業側にスキルやノウハウを蓄積でき、実態のあるDXの推進に役立つと期待しています。


山下:現場で「こうしたい!」と声が上がっても、ベンダー経由では実現に時間がかかりますからね。こうした問題もFiguesの内製化支援でフォローできます。またFiguesの教育コンテンツで、少しずつAPIを使ったシステム構築手法を学べるため、将来的にお客様自身が「ここにAIを使おう!」と思いつかれるわけです。


――Figuesでは具体的にどのような課題解決をされてきましたか?


山下:基本はシステムの連結で、これをマルチクラウドで行うことが多いです。連結、連携と一言でいっても、システムの仕様やAPIの呼び出し方など、運用も考慮して課題を解決しています。あと「手を出さなければいけないが、クラウドが怖い」という課題も解決しています。CTCが赴き、基本的な教育コンテンツなどを行うことで、不安を払拭する、といった具合です。

 社内内製化についても、技術的な不安があっても大丈夫です。できるだけコーディングを行わないツールを使って体験していってもらいます。たとえばSAP ERPのデータ連携などでは、ほぼコーディングはありません。UI/UXも、SAPが用意しているものをフル活用し、改善を行う場合もほぼコーディングなしで行えます。


 

🔶伴走型支援サービス「Figues」でBTPを活用しサステナブルな企業に変化


高橋:私たちだけでは、SAP BTPに関してすべてのお客様やお客様プロジェクトに寄り添うことは難しいです。そのためこうした伴走型のガイドであるFiguesは、頼もしいサービスです。またFiguesのようなサービスの普及により、SAP BTPの活用が広がれば、マーケット上の技術情報も次第に増えていくと期待しています。SAP BTPのような開発基盤や技術においては、こうした実利用から発生する生の情報が、他のユーザーにとっても大変重要な意味を持ちます。これらの情報をもとに、よりSAP BTPの利活用の成熟度を上げることができるからです。CTC様のこのFiguesのサービスとともに、SAP BTPのマーケットをより盛り上げていきたいと考えています。


山下:Figuesは伴走型支援サービスですから、お客様と一緒に走ってまいります。これはインテリジェントエンタープライズ(IE)の実現、そしてサステナビリティの実現に向けてともに歩む、ということ。

 「BTPをどう活用したらいいかわからない」「既存システムを持続可能なシステムにするため、どう変化させたらいいかわからない」という皆様、ぜひわたしたちにご相談ください。

FiguesとSAP BTPがサポートいたします。




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