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2021年導入事例

FCNT株式会社(導入:JFEシステムズ株式会社)

システム刷新期限は1年!
JFEシステムズとともに
SAP S/4HANA Cloudでプロジェクトを完遂

1年期限で新システムへの刷新を完遂! S/4HANA Cloud®+SIDEROS TEMPLATE®を採用し、Fit To Standardの考えを軸に新基幹業務システムへの移行を実現。本プロジェクトの完遂により JFEシステムズはSAP Project AWARD2021特別賞を受賞しました。FCNT樋口氏にSAP S/4HANA®導入のSI業務をJFEシステムに依頼した経緯とその効果について詳しくお聞きました。



導入前の課題

・事業運営に関するほぼすべてのシステムを一気に刷新

・1 年で完遂しなければならない

・移行時にお取引先約600 社との取引に影響を与えてはいけない

・今後更に高速化する環境

・事業展開に対応できるビジネス基盤を構築


導入後のメリット

・プロジェクトを1年で完遂

・「変化する環境への対応」「高速化する事業展開」のための基盤を構築


 

🔶事業運営のシステムを短期間で構築しなければならない


――FCNTが今回、JFEシステムズに依頼したプロジェクトの概要を教えてください。


FCNTでは、新基幹業務システムとしてSAP S/4HANA®Cloud Single tenant Editionを導入するにあたり、JFEシステムズのSIDEROS TEMPLATEを採用し、その設計、導入、運用を、すべてJFEシステムズに依頼しました。


FCNTの主事業は『arrows』や『らくらくシリーズ』などの携帯端末ブランドの開発・製造です。2021年4月1日に「富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社」から「FCNT 株式会社」へ社名を変更し、富士通グループから独立した別会社として、これまで培ってきたブランド力・技術力のノウハウを継続した携帯端末事業に歩みだしました。


富士通グループ会社時代はグループ共有のシステムを利用していましたが、別会社となる以上、基幹業務システムも、自前の物に一新する必要がありました。これはシステム部門にとっては「1,000人規模の会社が突然、立ち上がることと同じで、会社が事業運営するためのあらゆるシステムを自前でしかも1年間という短期間で新規構築しなければならない」という課題が発生したということです。


刷新対象は「全システム、情報システム基盤すべて」であり、今回、導入したSAP S/4HANA®の、適用範囲(スコープ)は財務会計、管理会計、販売管理、在庫購買管理、プロジェクト管理、製造と広範囲に及びました。その一方で、システム構築に使える時間にまったく余裕はなかった。というのも富士通グループ共有システムから切り替える時期が、2020年4月と決まっていたからです。なんとしても2020年4月には、新たな基幹業務システムを稼働させ事業を継続させ、完全独立する必要がありました。


さらにシステム移行に際し、通信キャリア、サプライヤ600社との取引に問題が発生してはいけない。「部品調達~生産~在庫管理~配送~販売」のサプライチェーンは粛々と動き続ける必要がありました。そのためにも旧システムに蓄積されていた複数年にわたる様々な業務データを滞りなく、確実にSAP S/4HANA®に移行する必要があるということです。事業継続のためには、絶対に稼働を遅らせることができないといった、危機といってもよい状況でした。


また新たなシステムは、「従来業務を乗せ換える」だけでなく、「変化する環境への対応」「高速化する事業展開」のための基盤として機能する必要があります。現在、FCNT社内ではあらゆる面で『スピード』が重視されており、新規プロジェクトは3ヶ月で立ち上げる、という考えが社内標準になっています。新たなシステムは、その事業スピードについていくだけでなく更にそれを「加速させる」存在である必要があるのです。




FCNT

情報システム統括部 

エキスパート

樋口 久道氏


 

🔶JFE システムとならプロジェクト完遂できると確信


――基幹システム刷新プロジェクトをJFEシステムズに依頼した経緯を教えてください。


私はこれまで様々なプロジェクトに関わってきました。その経験から言えるのは、プロジェクトの成功は、製品の機能・性能より、むしろ「企画・コンサル・開発・運用」などSI要素、実行する人に左右されるということです。製品の機能は、ある一定のスペックを備えていればよいと考えています。それよりも、そこからその製品と現場のギャップを正しく把握し如何にして現場の要望に近づけ、満足させるかが重要なのです。それがベンダー(SIer)のノウハウであり構築力であると考えています。


JFEシステムズは、SAPに関し、十分な導入実績があり、プレゼンテーションも確かな内容でした。SEや営業担当者と会話しても、実直さと知見の深さが感じられる。あえて意地悪な質問もいくつかしましたが、安易に即答せず、YESマンではなく、常に熟慮ある回答が返ってきました。価格も適正であり、社内で決裁を取るうえでも理解を得やすい。SAP S/4HANA®とJFEシステムズのTEMPLATE、SI力の組み合わせが最適解であると判断しました。

唯一の懸念点であったシステム切替まで1年しかないという問題に関しても、JFEシステムズからはその納期で問題ないと、力強い回答がありました。これらのやり取りから、JFEシステムズとならば、この社運を賭けた基幹システム刷新を完遂できると確信するに至りました。





 

🔶完遂の大きな要因の一つはJFEの突発事態への対応力の高さ


――プロジェクトを振り返ってのJFEシステムズへの評価をお願いします。


プロジェクトは、事前にどんなに綿密に計画しても、本番になると、様々な想定外が生じます。「フタを開けたら、とんでもないものがでてきた」ということが何度もある。


この時に、SIer のサポート力の真価が分かります。企業によっては、すぐにフタを閉め、「(契約業務の範囲外なので)切り分けをする必要があります」といった対応になる。しかし、JFE システムズは、一度開けたフタは決して閉めず、最前線に立って、問題解決のため全力を尽くし、そして、解決してくれました。JFEシステムズの「突発事態への対応力」は評価に値します。


また、JFEシステムズのプロジェクト推進力と、「SAP S/4HANA Cloud®+SIDEROS TEMPLATE®」の組み合わせにより、カスタマイズの範囲をサプライヤ、メーカとの関係でどうしても当社独自に必要なものに限定し、そのほかのほとんどの部分は標準機能の中で実現しました。結果、1年間でのシステムの稼働に結び付けることを実現することができました。


一つ印象的だったことがあります。今回のプロジェクトは2019年4月7日が開始日でした。それから11ヶ月が過ぎ、プロジェクト完遂が近づいてきたある日、「せっかくだから計画と予実差ゼロの『ちょうど一年』で終えましょう」という話になり、きっちり365 日後の2020年4月6日を稼働開始日にしました。プロジェクトとして有終の美を飾ったというところでしょうか。


――JFEシステムズへの今後の期待をお聞かせください。


今回、JFEシステムズは当初の期待通り、いや、期待以上の仕事ぶりをみせてくれました。基幹システム刷新プロジェクトは成功したといえます。

FCNTはCreating New “Connects”~未だかつてない「つながり」を創造する~という企業理念のとおり、一人ひとりが安心して生き生きと暮らせる未来を実現するべく引き続き尽力していきます。JFEシステムにはそうした弊社の企業価値向上の取り組みを、優れた技術、提案、サポートを通じご支援ください。引き続きよろしくお願いします。




<< 会社概要 >>

FCNT株式会社

創立:2016年2月1日

資本金:91億9650万円(REINOWAホールディングス株式会社 100%出資)

従業員数:577名(2021年3月現在)

事業内容:携帯端末、情報処理及びSNSに関する商品・サービス並びにシステムの研究、開発、設計、製造、販売、企画および保守・修理サポート



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