2021年導入事例

富士通×PwC コンサルティング(導入:Panaya Japan)

テスト作業の効率化によって
限られたリソースの有効活用を実現
「Panaya Test Dynamix」

Ridgelinez社へS/4HANA導入プロジェクトを開始した富士通とPwCコンサルティング(以下、PwC)。短期間でのプロジェクトを複数の関係者が並行し効率よく進めるには、テストの効率化と情報共有が必須と考えた。そこで導入したのがPanaya Test Dynamixだ。



導入前の課題

短期間でのS/4HANA導入プロジェクトを限られたリソースで行う必要があった。とくにテスト作業の情報共有には不安があった。


導入後のメリット

導入によってテスターの作業工数を約35%削減。課題検討といった他の作業を行えた。さらに残業時間短縮も達成。



🔶富士通のOneERP+プロジェクトその先行モデルとしての導入PJ


富士通が進める全社DXプロジェクト「フジトラ」。このなかに業務プロセス・データの標準化を目指す「OneERP+」プロジェクトがある。そして本プロジェクトの先行モデルとして選ばれたのが、Ridgelinez社だ(Ridgelinez社は、2020年に富士通が設立した新会社。顧客のDXを実現するというミッションを担う)。


OneERP+の一環として、Ridgelinez社にS/4HANAを導入するプロジェクトを進めたのが富士通とPwC、そしてPanayaである。導入プロジェクトのテストツールに、Panayaのソリューションが選ばれたのだ。


これについてPwC田中氏は「複数関係者でテストを効率的に進める場合、情報共有を密にする必要があります。とくにリモートワークが主となったため、情報共有とリアルタイムの進捗把握は重要。そこでPanayaのソリューションを提案しました」と語る。また富士通 志村氏は「PwCから提言を受けたときに、人手によるテストの証跡取得・保存・整理・集計などの作業よりも、効率的に進められると感じた」と、導入を決めた経緯を振り返る。



富士通株式会社 

デジタルシステム

プラットホーム本部 

グローバルビジネス

システム統括部 シニアマネージャー

志村 淳一氏


 

🔶テスト作業を効率化するために選ばれたPanaya Test Dynamix


9ヶ月という短期間でのS/4HANA導入を求められていたこのプロジェクトにおいて、時間と人手を要するテストの効率化は、必須だったと言える。これを実現したのが「Panaya Test Dynamix」だ。


テストを行う場合、その結果を証跡として取得し保管。それらを集計し共有するという作業が必要となるが、これらの作業はすべて「人」が行うことになる。Panaya Test Dynamixはこうした人手による時間のかかる作業を、自動で行うものだ。


その機能は実に特徴的である。従来は前述したような作業がテスターに求められていたが、本ソリューションにおいて、テスターはただテストを行うだけ。証跡はテスト証跡自動取得機能でもれなくスクリーンショットと操作内容を取得する。また、そのテスト結果を集計する作業も必要ない。Panaya Test Dynamixは自動取得したテスト結果を、ブラウザ上でリアルタイムに確認できるからだ。


さらに、自動でデジタル化されたテスト資産を再利用することも可能だ。実行したいテスト証跡を選んで「クイックテスト」ボタンをクリックするだけで、テストを再生できるのである。Excelでまとめられたテスト結果では、決して真似できない機能だ。


機能について富士通 恒吉氏は、カスタマイズの柔軟性が高く、富士通の管理項目に合わせやすかったことを挙げている。また、テスト状況やエビデンス確認、障害情報などをシナリオ起点で確認できることで、問題が発生した際に欲しい情報が迅速に参照できることもポイントだという。




富士通株式会社 

デジタルシステム

プラットホーム本部 

グローバルビジネス

システム統括部

恒吉 一英氏


 

🔶限られたリソースと時間をPanayaの導入で有効活用


2021年4月から本格稼働したPanaya Test Dynamix。プロジェクトの現場ではどのような導入効果があったのだろうか。

まず導入により削減できた工数だ。証跡取得や結果報告の作成などのテスター作業と、進捗更新/管理、結果収集といった管理工数の低減により、約35%の工数が削減できたという。


「テスターの1日の作業時間内において、従来と比較すると2 時間ほど追加でテストケースを実施できました。これまで収集結果をきれいに作成していた時間などが大きく削減できた結果です」とPwC 田中氏は語る。また導入により、テストをスムーズに進められたという。結果的にメンバーが他の作業を行ったり、残業時間を減らすという効果も得られたのだ。


テスト結果の収集結果という点ではもうひとつ、ペーパーレス化も実現できている。従来のテスト現場では、結果をExcelできれいに作り込み、最終的に印刷を行うことも少なくない。一方Panaya Test Dynamixでは、自動的にテスト証憑を取得することが可能なうえ、自動的にテスト結果としてデータベースに登録される。結果を確認する場合もブラウザからの閲覧が前提となっている。結果的に資料を作り込むといった手間から開放されたのである。「そもそもテストにおいて、ドキュメントを作らないという発想で作られたソリューションですね。印刷機能も搭載されていますが、本プロジェクトでは納品もデジタルで行ったため、実際には使用していません。まさにペーパーレスです」と、PwC 河村氏は言う。


本プロジェクトは2社が連携して進められたが、ここでもPanaya Test Dynamixが真価を発揮したという。たとえば結合テストや結合テストフェーズでは、PwCがテストのリードと実行・課題対応を行った。そして富士通が業務要件の確認を行ったという。従来、テスト結果の把握には「実施・集計・共有」というタイムラグがあった。一方Panaya Test Dynamixであれば、テスト結果の合否情報がリアルタイムで共有されるため、スムーズに課題解決へ動けたという。また開発チームとテストチームなどのように、チームが異なっていても同一のプラットフォームで作業できたことによって、連携や共有がスムーズに行えたという。




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