2019活動紹介

SUSEソフトウエアソリューションズジャパン株式会社

ミッションクリティカルなSAPシステムを支える
SUSEのオープンソースソリューション戦略

オープンソースのエンタープライズ市場において、圧倒的な存在感を持つSUSE。ドイツ発祥の同社はSAPとも関係が深く、SAPのアプリケーションの70%はSUSEのプラットフォーム上で稼動し、SAP HANAへの移行においても多くのユーザーに採用されています。今回は、グローバルチャネル担当副社長のPhillip Cockrell(フィリップ・コクレル)がSUSEのSAPビジネスに関する戦略、SAPユーザーの課題解決、パートナーの支援について語りました。

🔸独立系オープンソース企業としてあらゆるワークロードの実行を支援

SUSEは1992年に創業し、エンタープライズLinuxディストリビューションを展開してきました。Novell、Attachmate、Micro Focusのグループ企業としての時期を経て、2019年3月にスウェーデンの投資会社であるEQTの傘下へ移行し、独立したオープンソースソリューションのプロバイダーとして再スタートを切りました。2019年8月には新たなCEOとして、SAPのCOO(最高執行責任者)兼デジタルコアソリューションCRO(最高売上責任者)を務めていたMelissa Di Donato(メリッサ・ディドナート)が就任し、次のステージへと歩みを進めています。

主力製品であるエンタープライズLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server(以下、SLES)」は、x86サーバー、メインフレーム、ワークステーション、ハイパフォーマンスコンピュータ(HPC)などに向けて開発されています。SUSEのミッションは、あらゆるワークロードを実行できる環境を提供し、ビジネスを成功に導くことにあります。特にミッションクリティカルな分野に注力しており、24時間365日停止が許されない多くの重要なシステム基盤に採用されています。
ソリューションのワークロードに最適化したバリエーションも豊富で、SAP向けにSAP HANA、SAP NetWeaver、SAP S/4HANAソリューションの管理機能やセキュリティ機能などを同梱した「SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications」はその1つです。これにより、SAPシステムにおいてパフォーマンスの最適化、ダウンタイムの短縮、迅速なデプロイメントなどを実現し、時間短縮や運用コスト削減に貢献します。


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🔸新技術への対応も積極的に

またSUSEは、ユーザーの要望に合わせて新技術への対応も積極的に進めてきました。近年、アプリケーションを小さな単位、かつ短いサイクルでデプロイしたいという開発者のニーズから、コンテナ技術に注目が集まっています。そこでSUSEではKubernetesをベースにしたエンタープライズ対応のコンテナ管理ソリューション「SUSE CaaS Platform」を提供しています。

近年、エンタープライズのIT環境でもアジャイル開発のニーズが急激に高まっています。そこでSUSE CaaS Platformは、コンテナのフォーマットとKubernetesを使ってインフラのオーケストレーションとマネジメントを実行する製品として開発しました。システムの短期導入を求める大企業からソフトウェアベンダーまで、多くの企業に採用されています。SAPのソリューションでも、複数のデータソースを統合的に管理するSAP Data Hubの開発に使用されました。SAPのソリューションでも、SAP Data Hubは最初SUSE CaaS Platformを使用して開発され、SUSEは引き続きSAP HANA環境のコンテナベースのソリューションなどでも引き続きSAPとの協力関係を続けています。

2019年4月には、Microsoft Azure上のSAP HANA Large Instanceに対応したエンタープライズLinuxイメージの提供を開始しました。Azure上で一貫した構築と管理機能を提供することにより、カスタマーエクスペリエンスの向上を実現するものです。これはSUSEが創業から25年以上にわたって築いてきたパートナーの関係をクラウドベンダーに拡大したもので、今後もさまざまなパブリッククラウドをサポートしていきます。

🔸Linuxで稼動するSAPアプリケーションの70%がSUSEをベースに導入

世界中で多くのハードウェアベンダーやソフトウェアベンダーとアライアンスを形成しているSUSEですが、SAPとは特別な関係があります。両社ともドイツを発祥とする企業で、本社オフィスも車で2時間の距離にある非常に身近な存在です。SAPは20年前のSAP Linux Labでの技術面でのコラボレーションをきっかけに、開発プラットフォームにSLESを採用しました。以来SAPのアプリケーションはすべて最初にSLES上で開発、性能のチューニングなどが行われています。SLESはSAP HANAの開発にも活用され、SUSEはパフォーマンスの向上に向けてLinuxカーネルの特別な調整に対応しました。そのためSAP HANAのリリース直後は、唯一の対応OSはSUSEとなっていました。現在ではLinuxで稼動する全SAPアプリケーションの70%、HANAアプリケーションの90%以上がSUSEをベースに導入されており、「SAP on LinuxならSUSE」というほど信頼を獲得しています。

このような長い歴史があるからこそ、SAP環境のリスクや複雑さを軽減しながら、新しいトレンドの導入を支援可能です。新しいトレンドは複雑性を招きがちですが、SUSEは20年にわたるSAPとの協業の経験に基づいて、SAP環境を極力シンプルかつ使いやすくすることを目指しています。

SAPとのアライアンスは、SUSEのコーポレート戦略でも重要な位置を占めます。2025年にSAP ERP(ECC 6.0)がサポート期限終了を迎え、SAP S/4HANAへの移行はますます加速するはずです。これによりデータベースはSAP HANAのみとなり、現在WindowsやUNIX上でデータベースを稼動させているユーザーもLinuxへの移行が必要となるため、SLESが選択されるケースが増えていくと考えています。SAP S/4HANAへの移行支援においては、各国のSAPのユーザーグループにサポーターとして参加し、SUSEのメリットを知っていただき、ご利用いただけるよう努めています。

🔸ユーザー向け/パートナー向けの豊富なサポートプログラム

SUSEでは、SAPユーザーやパートナーの課題解決に向けて、さまざまなサポートを用意しています。ユーザー向けには、通常のサポート期間が終了した製品のテクニカルサポートやパッチ適用などを最大3年間継続する長期サービスパックサポート(Long Term Service Pack Support)があります。これは、ライフサイクルが長い日本のユーザーの声に基づいて製品化したものです。その他にも、LinuxサーバーのOSやパッチを常に最新化するための包括管理ソリューション「SUSE Manager」、リブートすることなくLinuxのカーネルにパッチを適用する「SUSE Linux Enterprise Live Patching」なども用意しており、アプリケーションの24時間稼動、長期安定性の確保、メンテナンスコストの最適化などを支援します。
一方、パートナー向けには24時間365日対応のプレミアムサポートサービスを提供。プレミアムエンジニアとカスタマーサクセスマネージャーで構成される専任のチームがさまざまな支援を提供します。

ユーザー事例も豊富で、SUSEのWebサイトにはSAP HANAを中心とした事例が100近く掲載されています。例えば、フランスに拠点を置く欧州宇宙機関(European Space Agency)は研究やエンジニアリングの分野でSAPのビジネスアプリケーションを活用し、効率アップやコスト削減を目指しています。同機関はSAPシステムのプラットフォームにSUSEを活用することで、物理サーバーを150台削減しました。期待通りのパフォーマンス強化が実現した結果、メンテナンスコストも導入1年目で40%削減を達成し、導入時に掲げていた目標をクリアすることができたといいます。

SAPとの協業関係が長いSUSEは、SAPシステムがいかにクリティカルであるかを最もよく理解しています。そのことを念頭に、システムリスクや複雑性の軽減だけでなく、ビジネス上の効率性の向上やコスト最適化にも貢献します。多くのお客様に、SUSEをSAPシステムにおける第一の選択肢、そして最上の選択肢として選んでいただきたいと願っています。

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🔸パートナー企業

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