ショーワグローブ株式会社(導入:富士通株式会社)
海外展開を積極的に推し進める
ショーワグローブ
共に歩むパートナーとして
選んだ富士通のAMSサービスで
SAPシステムの安定稼働を実現
家庭用から業務用まで、あらゆるシーンで活躍する2,000種類にのぼる手袋を開発、販売するショーワグローブ。海外展開を積極的に推し進める同社は、海外拠点のサポート実績を持つSAPシステムの運用保守ベンダーを探していた。同社が選んだのは国内はもちろん、国外でも多数の実績・事例を持つ富士通のAMSサービスだ。
<プロジェクト前の課題>
・国内外の税法や情勢に迅速に対応できるよう、SAPシステムの運用体制を強化する必要があった
・海外拠点へのサポートや対応に関する知見が少ない
・対応力のスピードを高めるために、案件管理能力の向上が不可欠
<プロジェクトの成果>
・国内はもちろん、海外拠点へのサポート実績も多く今後の展開に心強いパートナーを得た
・問題が発生した場合には丁寧な検証と説明で社内(現場)のSAP知識もレベルアップ
・案件管理に加えて、業務を深く理解しているため円滑なコミュニケーションと迅速なレスポンスも実現
変化する状況への対応力と業務の高い理解から
運用保守の委託先に富士通のAMSサービスを採用
──今回、運用保守の委託先を探していた理由や背景を教えてください。
髙知:ショーワグローブにはIT部門もなくSEやPGも当然いなかったため、オフコンの時代から開発や運用保守はベンダーにお任せしていました。
2009年に基幹システムをSAP ERPに切り替えてからも同じでした。2013年に国内だけでなくSAP ERPを海外法人へ展開する際に、グローバルな対応のできる運用保守ベンダーを選定することになり、新たな委託先として選んだのが富士通のAMSサービスです。
多くのベンダーから選定させていただきましたが、ハードからアプリまでをサポートでき、サーバやデータセンターさえもワンストップで見てくれる点を評価しました。
取締役
ビジネス推進本部
本部長
髙知 寛幸
──運用保守ベンダーを決める際に、基準となったポイントや期待された点を教えてください。
福田:さまざまな環境変化に伴う業務変更に対応できることです。直近ではインボイス制度への対応や法令対応などがあります。これらを、富士通が持つ他社事例などのノウハウをもとに、トラブルなく対応してくれると期待していました。
髙知:トラブルが発生した場合、どれだけ迅速に解決できるかも重要なポイントです。例えば従業員のオペレーションの操作ミスでデータに不具合が出ても、自分の行った手順ではなくシステムに原因があると思い込んでしまうケースがあります。こういった事態になっても富士通はしっかりと原因を調査し、再現性などを示しつつ、迅速に私達へ教えてくれるのです。こうしたやり取りにより、従業員もミスの原因について納得でき、今後のミス軽減につながっていると感じています。もちろん、トラブルが発生しないに越したことはないですが。
矢口:運用保守ベンダーには、まず弊社の業務を理解していただき、その上で運用保守の業務を行っていただく。そして、業務をより良くするための改善方法などを提案してくれる。そうしたことを期待します。
白水:私はハード側を管理しているので、データセンター担当とのやり取りが多いのですが、なにか不明点があった場合に悩むのが「切り分け」です。例えばアプリ側の問題なのかデータセンター側の問題なのか、分からない場面があるのです。しかし、富士通ではアプリ担当、データセンター担当といった各部署が連携してくれるため、どちらに問い合わせても担当部署と連携し、素早く解決できます。それに連携はAMOだけに留まらず、同社のITOサービスと連携してくれる点も、とても助かっています。
ビジネス推進本部
情報システムグループ
システム運用チーム
チームリーダー
福田 靖朗
最大の魅力は細やかなサポートと
コミュニケーションから生まれる信頼関係
――AMSサービスを利用して感じたメリットなどを教えてください。
矢口:現場の視点から申し上げると、富士通のAMSサービスを通じて私達の知識やスキルが鍛えられていると感じています。私は5年前からシステムを担当していますが、当初はSAPシステムについての知識も少なく、戸惑うことも多くありました。でも、富士通に疑問点などを問い合わせするとスピーディかつ丁寧に教えてくださるので、SAPシステムに対する理解も深まりました。
白水:私も同感です。始めはSAPシステムについて分からないことばかりでしたが、富士通は問い合わせたら、私たちの視点に立って歩み寄った返答・対応をしてくれるので、知識はもちろん、信頼関係を作りながら進められていると思います。
髙知:2人と富士通とのやり取りを見ていると「一度も会ったことないよね?」と思うことがあります。そのくらい温かいやり取りをしているのです。会わずに円滑なコミュニケーションができる点はお互いに信頼があるからこそ可能なことであり、この心地よさこそ大きな魅力といえるでしょう。
また、SAP ERP以外のシステムも彼女たちが見てくれていますが、何か不具合があると周りからクレームが来てしまいます。システムは動いていることが普通なのではなく、動き続けていることが大変だということがなかなか理解されていないのです。一方で富士通の皆さんはこれを深く理解している。だからこそ、しっかりとした検証や、コミュニケーションを取ってくれているのだと思います。
福田:富士通には日本企業特有の「阿吽の呼吸」があり、とても円滑にやり取りできます。弊社には富士通のPCも多くあり、こちらのサポートも素晴らしい。AMSサービスにおいても同様で、お会いしたことがない方とも的確なやり取りができ、深い信頼関係が築けています。こうした関係が作れるのも富士通の強みなのだと思います。
ビジネス推進本部
情報システムグループ
インフラチーム
チームリーダー
白水 純代
AMSチームを通じて別プロジェクトでも魅力を発揮
今後も良きパートナーとして共に前進していきたい
――今後の展望を教えてください。
髙知:私たちは製造業であり、中心となるのは製造現場である工場です。生産、ロジスティックス、販売の業務システムや顧客管理、マーケティングオートメーションなどの整備が完了しつつあり、いわゆるデジタル化できた一方で、工場部分である「製造業のDX」が遅れていると考えています。工場においてアナログで行っている業務は、SAPシステムに連携できる部分が多く存在します。こうした製造業のDXには、SAPシステムの知見はもちろん、弊社の業務をよく知っていなければ実現は難しいでしょう。だからこそこれらを兼ね備える富士通には、さらに力を貸していただきたいと思います。
福田:別件のサーバリプレイスに伴うS/4HANA化プロジェクトも、富士通と一緒に進めています。こちらのプロジェクトメンバーにも、ついAMSチームの感覚で問い合わせてしまいますが、歩み寄っていただきながらご対応いただいています。AMSチームの良い部分は、富士通全体に浸透しているのだなと実感する瞬間です。
髙知:S/4HANA化プロジェクトは、富士通がAMSチームを通じてショーワグローブの業務をしっかりと理解してくれているため、スムースに進行できています。これも富士通の魅力といえるでしょう。また、海外拠点でも2015年頃からSAPシステムが稼働しており、こちらも富士通にお世話になっています。富士通の持つ海外展開のノウハウと、私達と積み重ねたノウハウが合わさり、現在では問い合わせ件数も大きく減少しています。
これまでの実績を踏まえ、ショーワグローブはアメリカ拠点へのS/4HANA導入とAMSを富士通に委託することを決定。2025年の稼働を目指し、プロジェクトが進行しているという。
今後も富士通は蓄積された知見と技術を生かして、グローバル企業として歩みを進めるショーワグローブをサポートしていく。
ビジネス推進本部
情報システムグループ
システム運用チーム
矢口 真梨子
導入企業
ショーワグローブ株式会社
設立:1954年10月
資本金:4,860万円
従業員数:352名(男性223名/女性129名)
連結従業員数:5,910名(2021年12月31日現在)
パートナー企業
富士通株式会社
https://www.fujitsu.com/jp/services/application-services/enterprise-applications/sap/