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SAP S/4HANA+SuccessFactors+OutSystems
将来の変化に対応するためSaaSとローコード開発による独自開発を組合せた
基幹システム全面刷新PJを成功させた高砂熱学×アビームコンサルティング


基幹システムの老朽化を契機に全面刷新を決断した高砂熱学

 

高砂熱学工業株式会社(以下、高砂熱学)は、商業施設やオフィスビル、工場などの空調システムの設計・施工を手がける1923年設立の会社だ。同社は「人の和と創意で社会に貢献」という社是を掲げ、空間創りのパイオニアとして空調設備を中心とする技術力やノウハウを蓄積し、多くの実績を活かし国内最大手として業界をリードしている。

来年11月に創立100周年を迎える高砂熱学は、より持続可能な成長を可能とすべく、「環境クリエイター®」としての事業展開を推進中だ。

こうしたなか、同社は経営環境の変化や新たな事業の方向性に対し柔軟に対応するため、基幹システムの全面刷新を決定した。同社の基幹システムは構築後約40年経過しており、安定稼働しているものの周辺の各業務システムとの連携などが十分とはいえず、経営環境の変化に対応するための機能付加に大規模な改修が必要となるためだ。さらに40年前のシステムということもあり、システム改修に必要なIT技術者も高齢化が進んでいること、そして今後ますます人材が不足することが予測できたため、全面刷新を決断したのである。



パッケージと独自開発を組み合わせた次世代アーキテクチャを実現するのは、アビームコンサルティング

 

基幹システムの全面刷新のため高砂熱学はRFPを作成し、2019年3月には複数社に提案を依頼、その1社がアビームコンサルティングだ。約200ページにも及ぶRFPを見たアビームコンサルティングは、その提案依頼内容について驚いたという。固有要件の少ない会計・人事領域はクラウドサービスやパッケージの機能を最大限活用しつつ、業務に直結している工事管理領域については独自開発するといった内容が記載されていたからだ。

アビームコンサルティングがシステムの提案を行う際、まずSaaS導入の検討を行い、それでも難しい部分を独自開発するという流れで行う。高砂熱学は、既にこの手法で基幹システムの全面刷新を検討していたのである。

高砂熱学は工事管理、会計、人事の全領域を対応できるパートナーを探していた。

アビームコンサルティングは、RFPを受け、それぞれの領域に適したソリューションとしてSAP+OutSystemsの提案を実施。複数社の提案から、アビームコンサルティングの提案が高砂熱学の求める手法を理解し、かつもっとも実現性があるとして、高砂熱学は採用を決定した。如何に秀でた構想であっても、それを形に出来なければ意味がなく、これを実現できるのがアビームコンサルティングだと判断したわけだ。

 



 

SAP+OutSystemsで、それぞれのメリットを最大限に活かせる新基幹システムを構築

 

アビームコンサルティングが提案したシステムは、高砂熱学によるRFPをまさに実現できる内容だ。会計情報にはS/4HANA、人事管理にはSAP SuccessFactorsを採用。高砂熱学の独自優位性が求められる工事管理領域に関しては、ローコードでの開発が実現できるOutSystemsを用いたEnterprise Agile開発とした。

実際の構築作業においては、S/4HANAは基本的に標準で利用するため、アドオン開発は最小限にとどまり、15本程度に収まった。SaaSのSAP SuccessFactorsにおいても、複雑化しやすいカスタマイズの最小化を実現できており、保守運用やバージョンアップ時に障壁となることはない。

なお先述したように工事管理領域を始めとする開発部分は、OutSystemsを採用しEnterprise Agileで進められた結果、画面だけでも500機能以上の大規模開発をオンスケで完了することができた。なお、SaaSであるSAP SuccessFactorsは開発ができないので、ユーザー申請等の要件に対してはOutSystemsで開発し、API連結によって連携を実現した。



将来のビジネスの変化に対応できる高砂熱学が手に入れた基幹システム

 

本プロジェクトは順調に進み、計画通り2022年4月に新たな基幹システム全体を稼働させた。これにより高砂熱学は、今後のビジネスの変化に対応しやすい環境を実現できたのである。

新たな基幹システムは、SAP部分における標準機能の活用によって保守工数削減とコスト削減、バージョンアップによる最新機能の早期享受を実現するとともに、OutSystemsのローコード開発によるシステム開発・改修の内製化も行えるようになった。

基幹システムの刷新は往々にして大規模なものであるが、今回のようにSaaSの導入と独自開発を伴う場合、その作業範囲はより広範囲に及ぶ。加えて、それぞれのシステムの連携について、保守性をも考慮して構築することは、様々なノウハウと柔軟性を持った設計がなくては実現しないだろう。だからこそ、今回のプロジェクトが完遂できたのは、アビームコンサルティングの力があってこそだといえよう。

もし基幹システムの刷新を考えているものの、独自開発が必要な部分が広範囲に及ぶといった懸念から前に進めないのであれば、アビームコンサルティングに相談してみてはどうだろうか。必ずや最高の提案と、最高のシステムの構築を実現してくれるはずだ。




導入企業

 

高砂熱学工業株式会社

所在地:東京都新宿区6-27-30

設立:1923年

事業内容:オフィスビル、商業施設、工場などの空調設備を中心としたエンジニアリング事業

資本金:131億3,400万円




パートナー企業

 


アビームコンサルティング株式会社

URL:https://www.abeam.com/jp/ja



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