活動紹介「株式会社BeeX」

株式会社BeeX
SAPとクラウドに精通するスペシャリストが考える
IT部門が本当に欲しいクラウド管理ツールを開発
企業のクラウド活用が進む中、SAP ERPのクラウド化も急速に拡大していますが、運用管理の効率化は常に課題となります。基幹システムのクラウド移行、導入後の保守/運用サービスを専業とする株式会社BeeXは、運用担当者の目線から本当に必要な機能を実装した運用管理ポータルサービス「BeeX Service Console」を2018年5月より提供しています。このサービスを企画・開発した担当者がリリースに込めた思いを語りました。

BeeXの基幹クラウド向けサービスと組み合わせる運用管理ツール

SAPとクラウドの両方に精通したスペシャリスト集団として2016年3月に設立したBeeXは、SAP ERPを中心とした基幹システムのクラウド移行を数多く手がけてきました。現在はライフサイクルが長いERPのコア機能と、変化が激しい周辺機能をクラウドによって疎結合する「ポストモダンERP」を実現するべく、SAPシステムクラウド移行サービス、基幹クラウド運用保守サービス、基幹クラウド活用サービスの3つを中心にビジネスを展開しています。

基幹システムのクラウド化が進み、IoTやAIなどを活用したデジタルトランスフォーメーションが現実味を増すにつれて、新たな課題となるのがクラウド基盤の運用管理です。市場にはさまざまな運用管理ツールがあるものの、専門的なツールを複数組み合わせたり、汎用的な高機能ツールをカスタマイズするなど、最適な運用環境を構築するのは容易ではありません。多忙な情報システム部門はツールの検証・習熟やカスタマイズに時間を割くことが困難です。

そこでBeeXは、クラウド環境上で基幹システムを利用するユーザー企業のIT部門の目線から、現場で本当に使えるツールを自ら作ることを決断。SaaS型の基幹クラウド向け運用管理ポータルサービス「BeeX Service Console」(以下、BSC)を2018年5月にリリースしました。企画の経緯をCI&MSP部 テクノロジーアーキテクトの長峯太郎は次のように語ります。
「以前、ユーザー企業のIT部門としてSAPシステムやクラウドサービスを利用していましたが、欲しい情報だけをすぐに確認できる運用管理ツールはなかなかありませんでした。自分たちが欲しかったツールを開発すれば、同じ悩みを抱えているユーザーの期待に応えられるはずと考え、ゼロベースでサービスを設計しました」

BSCは、本当に必要とする機能に特化する方針のもと、あえて高度な機能は搭載していません。カスタマイズ性も省き、IT部門の管理職や運用担当者が直感的に操作できるツールを目指しました。長峯と共に開発を主導したテクノロジーアーキテクトの大友佑介は「私自身、エンジニアとしてシステム運用を経験してきましたが、現場は運用管理ツールの使い方を新たに習得したり、カスタマイズしたりしている時間的な余裕がなく、結果的に非効率と分かっていてもExcelで情報を管理している場面を多く見てきました。BSCではクリック操作だけで管理画面を表示し、欲しい情報に最短距離でアクセスできるシンプルなインターフェースを目指しました」と説明します。

システムライフサイクルを考慮したマイグレーション(コンバージョン)ソリューション Add-Value for Migration

BeeX Service Console ダッシュボード画面例

2018年5月の「サービスデスク」の機能リリースを皮切りに、現在は「クラウド費用管理」「イベント管理」の3機能を提供しています。ログイン直後に表示されるダッシュボードにはさまざまな情報が要約表示され、サービスデスクの対応状況やクラウド費用などを一目で確認できます。見たい項目をクリックすると、より詳細な情報にアクセスして分析することが可能です。それぞれの特長は以下のとおりです。

(1)BeeXの運用サービスに特化した「サービスデスク」

長峯 太郎

長峯 太郎
株式会社BeeX
テクノロジーアーキテクト

ユーザー企業とBeeX運用チームのコミュニケーション・プラットフォームです。Webベースでサービスリクエストを依頼し、BeeXの対応状況を一括管理できます。リクエストの全文検索、種別等による絞り込みができるため、過去に経験した問題や解決策を探しやすくなっています。画面は最小限の情報項目とステータスの管理に絞り込み、IT部門が見たい形で可視化しています。
「機能はサービスリクエストの起票/更新/検索、ステータス管理とメール通知のみです。機能をシンプルにしてBeeXが考えるベストプラクティスを提供することにこだわりました。長く使うことでIT部門の運用ナレッジの蓄積/活用ツールになると考えています。
大きな特徴はBeeXの対応工数の可視化機能です。契約工数に対する実績/予想と残工数をリアルタイムで集計し、ダッシュボード上でグラフ化しています。ユーザー企業の会計期間を初期設定することで、当月と通期における工数の消化/超過状況を一目で把握できるようにしました」(長峯)

システムライフサイクルを考慮したマイグレーション(コンバージョン)ソリューション Add-Value for Migration

サービスデスク集計画面例

(2)早期に問題を発見する「クラウド費用管理」

大友 佑介

大友 佑介
株式会社BeeX
テクノロジーアーキテクト

IT部門向けのクラウド費用モニタリングツールです。ダッシュボード上でクラウドの利用料金の予算と、実績/予想を対比してグラフ化しています。月末または年度末までの費用が計画内に収まりそうかを一目で確認できます。
詳細な費用は別の画面でシステム別、部門別、プロジェクト別等の内訳を表示できます。内訳表示のまま前月、前年度、指定月と比較できるため、例えば費用が想定よりも大きくなったとき、速やかに原因の特定と対策を実施できます。

「BeeXが提供してきた請求代行などの実績や、ユーザーから寄せられた要望を参考に開発しました。クラウド費用は従量課金であり、今後サーバーレス化などが進むとますます費用のモニタリングが重要になります。現在でも、利用していないSAP検証環境をうっかり立ち上げたままにしたり、古いバックアップデータの削除漏れなどによって想定外の費用になることがあります。高額な請求が来て驚くことがないよう、日々目に触れるダッシュボード上に計画/実績/予想を表示することで注意を喚起します。モニタリングすることで、継続的なコスト改善の意識にもつながります」(大友)

システムライフサイクルを考慮したマイグレーション(コンバージョン)ソリューション Add-Value for Migration

クラウド費用管理画面例

(3)複数のログを同一時間軸で表示する「イベント管理」

障害対応時に必要なログ情報を一元管理する機能です。一般的にシステム障害が発生した場合、原因特定のために複数のツールのログを参照するためスキルや時間を要します。そこでSAPシステム、ネットワーク、インフラなど複数のログを同一の時間軸上に並列表示することで、障害の原因特定をしやすくします。ダッシュボード上ではサービスごとにレベルに応じたイベント発生件数を表示し、レポートをクリックすると複数のログ情報に基づく各種データが時系列で確認できます。
「IT部門がユーザーから問い合わせを受けたとき、まずこのレポートを参照することで、それほどのスキルがなくても速やかに問題切り分けと対応策を提案できるようになります。これはシステムの運用担当者として実際にやっていたことを機能として実装したものなのです」と大友は説明します。

さらに、IT部門が運用レポートを作成する際にデータを活用できるよう、1~3いずれの機能においてもCSV出力が可能です。

サーバーレスアーキテクチャーを用いてオリジナルのサービスを自社開発

既にBSCをBeeXのサービスと組み合わせて採用されたお客様からは、使いやすいという評価をいただいています。「特にサービスデスクとクラウド費用管理は多くの企業が悩みを抱えている部分ですので、待望の声が多く寄せられていました。今後もSaaSのメリットを生かして、IT部門が本当に使いたいと思えるシンプルな機能を提供していきます」(長峯)

「ポストモダンERP」を志向する同社はBSCのサービス開発において、最新のサーバーレスアーキテクチャーを採用。サーバーを自前で用意せず、フルマネージドのクラウドサービスを組み合わせてシステムを構築し、BeeX内部でも運用の高度化を図っています。大友は「ポストモダンERPのリファレンスモデルとなることを意識して設計しています。今後もクラウドマイグレーションのプロフェッショナルとして、徹底したユーザー視点で各種サービスを企画していきます」と話しています。

システムライフサイクルを考慮したマイグレーション(コンバージョン)ソリューション Add-Value for Migration

BeeX Service ConsoleとBeeXサービスを組み合わせて、効果的な運用管理を実現

パートナー企業

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